一軍を目指してファームで輝きを見せる若手選手を紹介する好評企画。第4回は強肩の遊撃手で、高校通算45本塁打の強打も売りにする虎の未来の正遊撃手候補だ。プロで活躍するための課題が見つかり、実戦を積みながら丹念に克服している。 取材・構成=椎屋博幸、写真=佐藤真一 
内野手/1年目/19歳
高校時代に自信のあった攻守でプロの洗礼を浴びた。どちらも基礎ができていなかったのだ。そこを1日でも早く克服できれば、強肩強打とフットワークの良さも発揮できる。遠藤成は、自分の足元を見つめながら一軍昇格を目指している。 守備の基本姿勢が課題
──ファームの公式戦に13試合出場しています(7月26日現在)。
遠藤 試合には出場していますが、まだまだダメな部分が多くあります。守備に関しては基本ができていないですし、打撃では真っすぐの対応の仕方が高校野球とはまったく違ったので、そこで課題が出てきています。
──守備と打撃では、どちらの課題に重きを置いていますか。
遠藤 守備です。捕球するときの基本姿勢は、体の右側に重心を置きながら打球を見て捕球しに行くのですが、僕の場合はどうしても左側に体重が掛かってしまい、そのクセを直しています。右側体重での基本姿勢だと、捕球してからの送球がスムーズになることを実感しています。
──もともと肩には自信があるようですので、そこもさらに生かせます。
遠藤 はい。肩を生かすためには、基本が大事だとあらためて思いました。
──左側姿勢での捕球では何か問題があるのでしょうか。
遠藤 左足に体重が掛かると打球がイレギュラーしたときに、反応がしにくくなり、エラーも増え、捕球の幅も狭くなります。まずは基本の捕球姿勢を自分のモノにしようと取り組んでいます。
──それはどのくらい自分の中で習得できていますか。
遠藤 練習の中では、よくなってきてはいるのですが・・・
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