怒涛の快進撃が続く一軍の裏側で、確実に進化を遂げている若武者がいる。チーム屈指のスピードを誇る韋駄天は、課題であったバッティングも成長。好調を維持し、まずは今季一軍初出場をつかむ。 取材・構成=小林篤 写真=川口洋邦、BBM 
外野手/入団2年目/23歳
7月10日現在、盗塁数はイースタン1位の18盗塁だが、その俊足以上に打撃の成長が目を見張る。出塁率.372、38得点は同1位で、打率.293も同2位。「俊足の外野手」から、「攻守走三拍子そろった外野手」へと生まれ変わろうとしている。 ──シーズン途中から打撃の調子を上げ、7月4日には一時打率が3割にも到達しました。何か変えた部分はありますか。
並木 バットを一握り短く持つようになりました。長く持っていたときは差し込まれることが多かったのですが、変えたことでよりコンパクトに打ち返せるようになりました。短く持っても飛距離、打球の強さは以前と変わらなかったので、続けていこうと思っています。
──ほかにフォームで特に意識していることはありますか。
並木 足のスタンスが広くなり過ぎないようには気をつけています。広過ぎると打球に力が伝わりにくいですし、見送る際にバットをうまく止められません。フォーム全体で言えば、今年から
ロッテの荻野(
荻野貴司)さんの打ち方をイメージしていて、そこから少しずつ自分に合った打ち方にかみ砕いています。
──打率、出塁率ともに高い数字を残しています。打席での意識はどうですか。
並木 足を生かすためにもまずは出塁することが一番大事なので、いかにボール球を振らずに、甘い球を仕留めるかを意識しています。いつかは調子が落ちるときが来るとは思いますが、今は結果が出ていますし、継続していきたいです。
──調子が落ちてきたときこそ大事にしたいポイントはありますか。
並木 打てなくなったときこそ・・・
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