“これから”が期待される明日のヒーロー候補たちに迫る連載インタビュー。第2回は、広島で出世番号とも言われている「63」を背負う、力強いスイングが魅力の将来の主軸候補が登場。アマチュア時代から人一倍、努力を重ねてきた。すべては確かな結果を残すために──。2年目も突き進む。 取材・構成=菅原梨恵 写真=佐藤真一、BBM ひたむきな姿勢で野球と向き合う。チームでも一、二を争う練習の虫は、ウエスタン・リーグで打率.163(246打数40安打)に終わった1年目の悔しさを晴らすべく、昨季以上の強い気持ちで1試合1試合、1日1日を過ごしている。一軍への道を、自らの努力によって築いていく。 ――プロに入ってからも連日、遅くまで練習に励んでいる姿が印象的です。
内田 ヘタなんで、やらなきゃダメなんで(苦笑)。練習は、ほぼ毎日。やらないと落ち着かないんですよね(苦笑)。
――2年目のシーズンがスタートしましたが、毎日、どんな思いで試合に臨んでいますか。
内田 本当に結果を出さないとダメなんで、そこは意識していますね。1年目は、何をしても結果が残せなくて苦しい時期が多かった。ただ、たくさん失敗した分、今につながっているのかなとも思います。
――うまくいかなかった原因というのは、どう自己分析していますか。
内田 いろいろ考え過ぎてしまって、一番大切な部分がボヤけてしまっていたんですよね。芯の部分、幹の部分じゃなくて、その枝葉の部分をやり過ぎてしまったというのが、一番かなと思います。
――一番大切な部分、見失ってはいけない部分は何だったのでしょうか。
内田 形どうこうというよりかは、試合、打席への入り方だったり。自分のバッティングをするにあたっての“設定”というところが、全然できていなかったです。どうしても打ちたい気持ちが先走り過ぎて、フォームとかを変に気にしてしまっていたりしました。
――高校からプロの世界へ。これまでとは何が一番違いましたか。
内田 ピッチャーのレベルとか球も全然違いますし、あとは毎日、試合があるところも。木製バットへの対応にも苦労したところはありました。金属と違ってヘッドを使わないと飛ばないので、難しいかなとは思いましたね。
――それでも、1年目からウエスタン・リーグでチーム2位タイの87試合に出場。たくさん打席にも立つ中、プロでも通用すると感じた部分もあったのでは?
内田 うーん……体力だけですね。シーズンもケガなく完走して、キャンプでも引き続きケガなくできたので。そこは良かったのかもしれないですけど、でも結果は全然だったので……。
――もともと体は強いほうですか。
内田 小学校、中学時代はよくケガしていました。ケガするからこそ、なんでケガをしてしまうのか、など、学ぶ機会も多かったんです。なので・・・
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