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ファームから熱き魂で挑む! 未来を拓くキラ星たち

イヒネ・イツア(ソフトバンク) 現状を打破して同じ舞台で「将来的には、柳田さんと今宮さんを合わせたような選手に」

 

新たなシーズンの始まりは、たくさんの希望に満ちている! “これから”が期待される明日のヒーロー候補たちの魅力をお届けするインタビュー企画が、2024年もスタート。第1回は、抜群の身体能力を持つ23年ドライチが登場。度重なるケガに苦しんだルーキーイヤーを経て、プレーできることの喜びを感じながら、試行錯誤を続けている。
取材・構成=菅原梨恵 写真=湯浅芳昭、BBM

イヒネ イツア[ソフトバンク/内野手/2年目/20歳]


 ポテンシャルを高く評価され、2022年秋のドラフト会議でソフトバンクから1位指名を受けた。1年目はケガで、今季も現時点ではまだまだ、特に打撃面でうまく自分を出せずにいるが、持ち前の負けん気を発揮して急成長を予感させる。

──2年目のシーズン、どんな思いを持って毎日を過ごしていますか。

イヒネ 試合に出られること、野球をやれていることがうれしい。うれしくて、楽しくて、というのが一番ですね。

──昨季はケガで、なかなか思うように試合に出られませんでした。

イヒネ めちゃくちゃ悔しかったです。でももう、今となっては別に、後悔とかもないんですけど、当時は結構しんどかったりもしました。もともと右膝を痛めた状態で入ってきて、いつ復帰できるかもまったく分からなかったので。

──リハビリ中はどんな思いで、何を原動力にして過ごしていたのでしょうか。

イヒネ 毎日同じようなメニューをこなしていく中で、あまり原動力っぽいものはなかったんです。ただ、まだ1年目だったので、何も分からなかった。それが逆によかったのかもしれません。制限はありながらも毎日、野球と触れ合えてはいた。それはそれで新鮮でした。なので、意外と頑張れたのかなと思います。

──実戦デビューは、6月27日のKAL/北九州下関との四軍交流戦(下関)でした。しかし、7月7日の試合で左手親指を骨折して手術。ようやく試合に出られるようになった矢先の再びの故障離脱で、もどかしさもあったと思います。

イヒネ 結構、いや、めちゃくちゃ落ち込んで。絶望(の淵)に落ちてましたね。

──その状態からどうやって気持ちを前に向かせたのですか。

イヒネ と言っても、絶望していたのは2、3日ぐらい。いろいろな人が声を掛けてくれてうれしかったですし、そんな一生引きずるようなケガでもなかったから、ずっと落ち込んでいるわけにもいかなかったです。いつか復帰するのに、そう思ったら意外といけましたね。

──1年目でケガに泣かされた分、やってやろうという思いも強いのでは?

イヒネ 昨季の分までということはないですけど・・・

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