福井工大福井高からドラフト5位で西武に入団した篠原響。春季キャンプから高い潜在能力を見せると、シーズンに入ってもイースタンで先発として力を発揮している。担当スカウトが「ドジャースの山本由伸のように育ってほしい」と願いを込めていた逸材右腕。ライオンズの未来を託せる存在だ。 取材・構成=小林光男 写真=BBM 
西武・篠原響[投手/1年目/19歳]
しなやかなフォームからキレのあるボールを投げ込む。8月28日現在、イースタンで15試合に登板し、リーグ2位タイの8勝をマーク。防御率も2.17と抜群の数字を残し、高卒新人とは思えないピッチングを繰り広げている。将来のエース候補である背番号52。向上心を持って、野球と向き合っている。 ──プロ1年目のシーズン、ここまでで最も印象深かったことは何ですか。
篠原 まずはキャンプで153キロをマークして、そこに自分でもびっくりしました。高校では149キロがマックスだったので。体重が5、6kg増えたことが、スピードが上がった要因だと思います。
──現在、直球の平均球速はどれくらいですか。
篠原 150キロ前後ですね。今季中には最速を155キロ、将来的にはそれをアベレージにしたいと思います。そのためには下半身を中心としたウエート・トレーニングに力を入れています。理想は山本由伸投手(ドジャース)のようなストレート。きれいな回転で、伸びがある。僕はまだまだスピードも、伸びも足りないので、これからレベルアップしていきたいです。
──現在、70回2/3を投げ56奪三振。三振にこだわりはありますか。
篠原 やっぱり三振が一番アウトを取りやすいというか。打球を前に飛ばされたらエラーがあるかもしれないですから。三振を取ることが一番だと思うので。常にではないですけど状況によっては狙っています。
──最も手応えを得た登板は?
篠原 CAR3219での
DeNA戦ですかね(5月16日)。6回二死一塁で
筒香嘉智選手と対戦したのですが、カウント1-2からインコースのストレートで見逃し三振を奪うことができました。それまでインコースに投げ切れなかったので。しかも筒香選手という素晴らしい打者に対してしっかり投げ切れたので、すごく良かったと思います。
──実績のある打者を相手にしても動じることはないですか。
巨人の
坂本勇人選手とも対戦していますよね(4月18日Gタウン=見逃し三振、遊ゴロ、右前打)。
篠原 テンションが上がります。坂本さんと対戦したときは捕手の古市(
古市尊)さんに「抑えたら一生自慢できるぞ」って言われて。うまく乗せられました(笑)。
──月別成績を見ると7月は3試合登板で3勝0敗、防御率0.75と好成績でした。手応えはありましたか。
篠原 別に夏が好きなわけでもないですし、良かった要因は特に分からないですけど……。ただ、6月28日の
ヤクルト戦(戸田)はマウンド上でしっくりきていませんでした。そんな中でも6回無失点と試合をつくることができたんです。いつも万全の状態でマウンドに上がれるわけではありません。たくさん投げて経験を積んでいくなかで、状態が悪いときでも試合をつくることができるようになった。それは大きかったと思います。
──マウンドでしっくりこないときは、どういったことを意識するのですか。
篠原 状態が良かったら、抑えるだけではなくて内容も意識します。でも・・・
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