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交流戦12球団戦力CHECK/楽天

【2017交流戦/楽天】熱パの首位を走る好調・犬鷲が得意の舞台でトップを狙う

 

一番打者ながらすでに10本塁打。強打で打線を引っ張るのが茂木だ


 昨季は交流戦前に泥沼の8連敗を喫したが、交流戦では打って変わって貯金4と好調に転じた。今季は交流戦スタート時点でパの首位を堅持しており、まったく別のチームに生まれ変わった感がある。得意の舞台で、その勢いをさらに加速させることができるか。

 先発陣が安定していることが大きい。予定されていた岸孝之がインフルエンザで一時離脱したため、開幕投手に抜てきされた美馬学オリックス金子千尋との投げ合いでは勝ち負けがつかなかったが、その後は安定したピッチングでここまで5勝。楽天躍進の立役者と呼べそうだ。

 エース・則本昂大はWBCでの疲労を考慮され、2カード目から登場。序盤に打ち込まれるシーンもあったが、しっかりと修正を施し、日本記録に並ぶ6試合連続2ケタ奪三振をマークするなど、その名にふさわしいピッチングを続けている。昨年の交流戦も3勝0敗と相性が良く、今年も奪三振ショーが見られるはずだ。

 また救援陣の活躍も序盤戦のハイライトとなった。7回・森原康平、8回・ハーマン、9回・松井裕樹という新勝利の方程式が序盤から機能。さらに、主に6回に登場して相手打線の勢いを止める福山博之、ロングリリーフもできる菅原秀などが脇を固める。

 活発な打線も投手陣をしっかりともり立てる。今季の新打線、その目玉は、「二番・ペゲーロ」を軸にした超強力打線だ。一番・茂木栄五郎は序盤戦で早くも10本塁打をマークし、球団の生え抜き初の2ケタ本塁打をマーク。長打も打てる一番に続くペゲーロは、ここ一番での一発で首脳陣の期待に応えている。開幕からしばらく鳴りを潜めていた主砲・ウィーラーにも当たりが戻り、本塁打を量産中だ。

 下位打線にもクセモノ打者が続く。銀次島内宏明岡島豪郎という左打者トリオは、下位からでもチャンスメークができる頼もしい存在だ。松井稼頭央今江年晶聖澤諒といったベテラン組がベンチに控えていることも心強い。

 捕手陣は一時、嶋基宏細川亨が同時に故障離脱するというピンチに見舞われたが、昨年経験を積んだ足立祐一がカバーするなど、チームとして戦力が整っている。
写真=BBM
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