
入団会見で星野監督(右)と握手をする伊良部
プロ野球の歴史の中から、日付にこだわってその日に何があったのか紹介していく。今回は2002年12月10日だ。
レンジャーズを自由契約になっていた
伊良部秀輝の
阪神入団が決定し、この日、西宮市内のホテルで入団発表と記者会見が行われた。1997年、
ロッテからメジャーへと旅立ち、7年ぶりの日本球界復帰。「子どものころは阪神の優勝をいつも夢見てました」と伊良部は幼いころからの阪神ファンであることを強調した。
星野仙一監督は「先発で使うという考えもある」とスターター起用を示唆したが、これは伊良部本人の希望でもあった。1994年にはパ・リーグ最多の16完投をマークしたこともあり、先発には自信を持っている。懸念材料は33歳という年齢と肺血栓からどれだけ回復しているかだったが、「
巨人と清原(
清原和博)さんは意識せざるを得ません」と闘志は旺盛だった。
伊良部は03年、27試合に先発して13勝をマーク。阪神の18年ぶりの優勝に貢献し、自らの夢を実現させた。
写真=BBM