
プロ初本塁打が満塁弾となった北川
プロ野球の歴史の中から、日付にこだわってその日に何があったのか紹介していく。今回は2009年6月8日だ。
この日、行われた
ロッテ戦(横浜)、3点を追う5回一死満塁のチャンスで横浜の
北川隼行に打席が回ってきた。カウント2-1からの4球目、ど真ん中のストレートにバットを一閃。打球は右翼席へ一直線のラインドライブを描いた。7連敗中のチームを救う逆転弾は自身プロ初本塁打。プロ野球史上通算2000本目の満塁本塁打でもあった。
03年に川崎製鉄水島からドラフト6巡目で横浜に入団した北川。だが、08年までの一軍最多出場は06年の11試合だった。08年は一軍出場なし。7年目の30歳。「これが最後かも。今の流れを変えたい」と登録名を「利之」から「隼行」に変更して臨んだシーズンだった。
2月には第一子が誕生し、「ホームランボールは子どもにあげます」と満面の笑みで余韻に浸っていた。
写真=BBM