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球界デキゴトロジー/6月16日

巨人がセ・リーグ初の交流戦V(2012年6月16日)

 

優勝トロフィー、5000万円の賞金ボードとセカパカ君人形を前に、笑顔を見せる巨人ナイン


 プロ野球の歴史の中から、日付にこだわってその日に何があったのか紹介していく。今回は2012年6月16日だ。

 杜の都・仙台に歓喜の輪が広がった。この日、行われた楽天戦(Kスタ宮城)で巨人が勝利し、8度目を迎えたセ・パ交流戦で、セ・リーグのチームとして史上初めて、交流戦勝率1位の栄冠に輝いた。

 残りも3試合となった6月13日の日本ハム戦(札幌ドーム)の勝利で、ようやくマジック「2」が点灯。翌14日には肉薄する2位・ロッテの敗戦で王手としたが、おなじく僅差の3位につけて逆転Vをうかがう日本ハムの前に敗れ、目前で足踏みをしてしまう。16日からの楽天との最後の2連戦は、これ以上星を落としたくないプレッシャーの掛かる中でのゲームとなったが、「相手(14日時点で同率2位となった日本ハムとロッテ)は関係ない。自分たちが残りすべて勝てばいいこと」(阿部慎之助)と目前の楽天戦に集中。自らの勝利で初タイトルをもぎとった。

 優勝を決めた16日の楽天戦は、「強い巨人」を見せた交流戦の集大成ともいうべきゲーム。降りしきる雨の中、楽天先発・塩見貴洋に対し、打線が容赦ない猛攻を浴びせ掛ける。初回、谷佳知坂本勇人の連打などで満塁とすると、阿部慎之助の2点適時打などでいきなり4点を先制。続く2回には再び谷の適時打、坂本の2ランで4点を加え、2回8得点で塩見をKO、早々に試合を決定づけた。

 大量援護をもらった先発のホールトンも7回を1失点と余裕のピッチングを披露し、バトンを受けた高木康成福田聡志とパーフェクトリレーで10対1の圧勝劇を締めくくり、交流戦V。原辰徳監督も「ようやくセ・リーグとして一歩踏み出せた」と笑顔を見せた。

写真=BBM
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