
お立ち台で笑顔を見せるダルビッシュ
プロ野球の歴史の中から、日付にこだわってその日に何があったのか紹介していく。今回は2005年6月15日だ。
この日、札幌ドームで行われた
広島戦、
日本ハムの先発マウンドに上がったのはドラフト1位ルーキーの
ダルビッシュ有だった。
背番号11は堂々たるマウンドさばきを見せる。打たせて取るピッチングに徹したが、東北高時代にはほとんど投げなかったシュートを使い、スライダー、カーブ、シンカーを慎重に低めに集め、気がついたら広島打線をゼロに封じる。
9回表に
新井貴浩、
野村謙二郎にソロアーチを浴び、惜しくも完封勝利を逃したが、ドラフト制以後では10人目となる初登板初先発初勝利をマークした。
「一番うれしい勝利だけど、一番悔しい勝利」とダルビッシュは感想を述べたが、この年から始まった交流戦で光り輝いた。
写真=BBM