
省エネ投球を見せたダルビッシュ
プロ野球の歴史の中から、日付にこだわってその日に何があったのか紹介していく。今回は2008年7月17日だ。
この日の
楽天戦(東京ドーム)に先発した
日本ハムの
ダルビッシュ有。初回、先頭の
渡辺直人にいきなり二塁打を浴びるスタートだったが、後続を三者凡退に抑えると、あとはいつもの“ダルビッシュペース”だった。
2回から9回までわずか3安打1失点で奪三振は10。堂々たるピッチングだったが、特筆すべきは“球数”だった。「楽天が早打ちだったので、それを利用することを考えた」とダルビッシュ。3球居以内で処理したのが16打者とテンポよく打ち取り、わずか89球での完投勝利を挙げた。
「試合時間(2時間36分)が短くて良かったですね」とダルビッシュ。パ・リーグでは2002年の
正田樹(日本ハム)以来の80球台の完投勝利であった。
写真=BBM