
打てる捕手を目指す
開幕延期をさらなる準備期間ととらえ、「開幕スタメンマスク」を目指しているのが、
中日のドラフト4位ルーキー・
郡司裕也だ。実現すれば、2リーグ制後では球団初の快挙となる。
慶大時代、4年秋に東京六大学リーグ戦後14人目の三冠王に輝いた郡司。実戦ではその打撃でアピールした。実戦経験を積むために出場した3月上旬の二軍春季教育リーグでは、2試合で6打数4安打、打率.667と大暴れ。オープン戦では10試合に出場して14打数5安打、打率.357と、しっかりと結果を残している。
課題は捕手としてのリード面で、経験がものを言う仕事だけに、投手とのコミュニケーションも含めて場数が必要になる。練習試合すら行えず、他選手との接触も制限される現状は郡司にとって「逆風」とも言えるが、成長への貴重な時間ととらえたい。捕手として信頼されてこそ、自慢の打力が生かせるというものだ。
「開幕マスクは自分だという強い気持ちでやっていきます」と語るルーキー捕手。ドラゴンズの歴史を塗り替えることができるか。
写真=BBM