
昨季、全試合に四番でスタメン出場した岡本
2021年シーズン、
巨人の主砲として公式戦全試合に四番で出場した
岡本和真。四番での出場回数は通算488試合になり、
松井秀喜の470試合を抜いて巨人歴代7位に浮上した。では、岡本が2022年シーズンも全試合四番で出場した場合、歴代何位に浮上するのだろうか?
今季全試合四番なら歴代5位に浮上

“打撃の神様”川上は巨人で四番出場数が歴代トップ
1リーグ時代を含めた巨人の歴代四番出場数Top10を以下にまとめてみた。
第1位
川上哲治 1658試合
第2位
長嶋茂雄 1460試合
第3位
王貞治 1231試合
第4位
原辰徳 1066試合
第5位
アレックス・ラミレス 511試合
第6位
阿部慎之助 505試合
第7位 岡本和真 488試合
第8位 松井秀喜 470試合
第9位
中島治康 410試合
第10位
落合博満 331試合
歴代最多は川上哲治の1658試合。次いで長嶋茂雄の1460試合、王貞治の1231試合という順になっている。巨人の偉大なレジェンド3人がそろい踏みだ。この3人に続くのが、現巨人軍監督の原辰徳。王の後継という形で四番を任されるという、大きなプレッシャーの中で1000試合以上四番に座り続けた。ここまでの4人が1000試合以上と抜けた存在だ。ちなみに、2リーグ時代だけで見た場合は、川上哲治は1007試合となり、長嶋がトップになる。
歴代5位は2008年に
ヤクルトから加入したアレックス・ラミレス。助っ人外国人では唯一のTop10入りとなる。2009年には全試合四番で出場と、不動の存在としてチームに貢献。2011年には469試合連続四番出場という球団記録も打ち立てている。6位は阿部慎之助。2007年6月9日の
楽天戦で初めて四番に起用された。全試合四番で出場することはなかったが、それでも505試合で四番を任されている。
2021年に全試合四番で出場した岡本和真は488試合で歴代7位。もし2022年も全143試合に四番で出場となれば通算631試合となり、ラミレスを抜いて歴代5位に躍り出ることになる。岡本は今年でまだ26歳と若いため、この調子で四番に座り続けた場合は、原を超えて王や長嶋に迫る可能性もあるだろう。
松井がメジャー移籍しなければ……

松井が巨人に在籍し続けていれば四番で1000試合は超えていただろう
2021年で岡本に抜かされたが、松井秀喜は通算470試合で第8位。たらればだが、メジャーに挑戦せずに日本球界に残っていれば、四番通算1000試合は超えていたかもしれない。第9位は、NPB史上初の三冠王であり、川上以前に不動の四番打者だった中島治康。試合数が少ない時代だったこともあり、410試合にとどまった。第10位は、1993年にFAで巨人に加入した落合博満。すでに40歳とピークを過ぎていたが、それでも頼れる四番として巨人打線をけん引した。
巨人の歴代四番出場数をひも解いた結果、岡本は歴代7位で、今季も全試合四番出場なら、ラミレスを抜いて歴代5位になることが分かった。2年ぶりのリーグ優勝を果たすためには岡本の活躍が必要不可欠。今季も全試合に四番で出場し、その打棒を発揮してもらいたい。
文=中田ボンベ@dcp 写真=BBM