2021年シーズンのセ・リーグは
ヤクルト、パ・リーグは
オリックスが制した。どちらも前年最下位からのリーグ優勝という快挙だったが、フロックでないことを証明するためにも、今季連覇を果たしたいところだ。とはいえ、リーグ連覇はそう簡単ではない。では、2000年以降でリーグ連覇を果たしたのは何チームなのかご存じだろうか。
リーグ連覇したのは6チーム

原監督率いる巨人は2000年以降、2度の3連覇、1度の連覇を達成している
2000年以降で、リーグ連覇を達成したのは以下の6チームだ。
※連覇達成年順 ●
日本ハム 2006年~2007年
●巨人 2007年~2009年(3連覇)、2012年~2014年(3連覇)、2019年~2020年
●
中日 2010年~2011年
●
ソフトバンク 2010年~2011年、2014年~2015年
●
広島 2016年~2018年(3連覇)
●
西武 2018年~2019年
まずは、日本ハムが2006年、2007年にリーグを連覇。リーグ連覇はチーム史上初の快挙だった。このときの監督はトレイ・ヒルマン。2007年にリーグ優勝を置き土産に勇退している。
2007年には第二次
原辰徳監督時代の巨人がリーグ優勝を果たし、そこから2008年、2009年と3年連続でセ・リーグの覇者となった。その後、2010年、2011年と連続で3位に終わるが、2012年から再びリーグ3連覇を達成。特に2012年は2位に10.5ゲーム差をつける圧勝劇だった。さらに2019年、2020年にリーグ連覇を達成した。
巨人が連続3位に終わった2010年、2011年にリーグを制したのが、
落合博満監督率いる中日。2006年の優勝以降は3年連続で巨人の軍門に下っていたが、2010年は巨人との直接対決に勝ち越すなど強さを見せ、セ・リーグの頂点の座を奪還。翌2011年は終盤でヤクルトを逆転し、球団初のリーグ連覇を果たした。
中日が連覇した2010年、2011年のパ・リーグでは、ソフトバンクが連覇を達成している。
秋山幸二監督2年目の2010年は、終盤まで西武とデッドヒートを展開。最終的にゲーム差なしと僅差でリーグを制覇した。翌2011年は2位日本ハムに17.5ゲームと大差で連覇を達成。秋山政権6年目の2014年にも再びリーグを制覇し、監督が
工藤公康に代わった2015年も変わらぬ強さで再び連覇を達成している。

辻監督率いる西武は2018、2019年と連覇を果たすもCSでソフトバンクに敗れ、日本シリーズには進めず
2018年のパ・リーグは
辻発彦監督率いる西武が10年ぶりにリーグ制覇。開幕から一度も首位を譲らない圧勝劇だった。翌2019年は、終始ソフトバンクがリードする展開だったが、終盤で西武が逆転。チームとしては21年ぶりの連覇を果たした。しかし、CSでは2年連続でソフトバンクに敗れ、日本シリーズには進出できず。ファンとしてはなんとも煮え切らない気分になる2年間であった。
2000年以降でリーグを連覇したのは6チーム。ヤクルトもオリックスも連覇した経験はなく(そもそもオリックスは2000年以降から20年までリーグ優勝も経験していない)、今季は7チーム目として名前を連ねられるかのチャレンジとなる。
ちなみに、2021年の日本シリーズを制したヤクルトだが、もし今季も日本一となれば、2000年以降ではソフトバンクに次いで2チーム目の日本シリーズ連覇チームとなる。ヤクルトは2000年以前も日本一になったことはあっても、連覇したことはない。チーム史上初の偉業を達成できるかにも注目だ。
文=中田ボンベ@dcp 写真=BBM