近本は30試合連続でストップ

今季の近本は日本記録まであと「3」に迫った
毎週のように
ヤクルト・
村上宗隆が記録の話題を提供している。今度は7月31日の
阪神戦(甲子園)から8月2日の
中日戦(神宮)にかけて5打席連続本塁打という破天荒な偉業を成し遂げた。
そこで今回は「連続」ということで、安打の記録を見ていこう。まずは連続試合安打だ。日本記録は1979年に
高橋慶彦(元
広島ほか)がマークした33試合連続。71年の
長池徳二(元阪急)の記録を1試合、更新した。この年は55盗塁で初の盗塁王のタイトルも獲得している。
記憶に新しいところでは2015年の
秋山翔吾(当時
西武、現広島)だ。この年、秋山は
ソフトバンクの
柳田悠岐と空前のレベルで首位打者争いを繰り広げ、.359で柳田の.363にわずかに及ばなかったが、日本新のシーズン216安打を放った。連続安打が31試合で途切れた試合の最終打席では、自らの安打に固執せず、チームのサヨナラ勝ちにつながる四球を選んでいる。
そして今年は阪神の
近本光司が日本記録にあと「3」に迫る30試合連続安打をマーク。2011年の
マートンの球団記録に並んでいる。
もう一つは連続打数安打だ。日本記録はレイノルズ(元大洋ほか)と
高橋由伸(元
巨人)の11。ただし、レイノルズは四死球を挟まない「11打席連続安打」だった。MLBでもレギュラーを張っていたスイッチヒッターは91年に大洋に入団すると、8月1日の中日戦(横浜)から4日のヤクルト戦(横浜)まで4試合にかけて偉業を達成。高橋は2003年に11打数連続安打とともに、やはり当時の日本記録だった14打席連続出塁を記録している。
今季は巨人の新助っ人、G.
ポランコが5月12日の
DeNA戦(横浜)から14日の中日戦(東京ドーム)にかけて9打数連続安打、11打席連続出塁をマークしている。
村上だけでなく、
ロッテ・
佐々木朗希の完全試合や相次ぐノーノーなど、今季は次々と大記録が飛び出して異常なほどの盛り上がりを見せている。この先、もうどんな大記録が生まれても驚かないが、その一つが連続試合安打や連続打数安打であってもおかしくはない。
写真=BBM