相手チームの情報をどこで仕入れたらいいのか

WBC公式プログラム表紙
強化試合も終了し、きょう、3月9日19時の中国戦(東京ドーム)から日本代表のWBC本戦が始まる。
注目は、
栗山英樹監督が先発と二刀流での起用を明らかにした
大谷翔平(エンゼルス)だ。
阪神との強化試合で2打席連続3ランと異次元のパワーを見せつけたバッティング、そして、まだ日本では実戦未公開のピッチングも「体の状態もすごくいいので、いつもどおりの入りができれば、十分に試合を作れるんじゃないかなと思います」ときっぱり言い切る。
日本は第1回の2006、2009年と連続世界一に輝きながら、以後、2大会(2013、2017年)は決勝にも進めていない。
しかも今回はメジャーの大物たちが続々参戦表明。過去の大会とは別次元のハイレベルな戦いが予想されている。
日本のV奪回は簡単ではないと思うが、大谷の堂々たる姿を見ていると、かつての
イチローを思い出す。その言動から、イチローがけん引した2度の世界一に続き、日本がその頂点に立つ可能性も十分にあると感じさせてくれる。
さらに言えば、
日本ハム時代、大谷のピークはMVPとなり、日本一となった2016年だった。胴上げ投手となった
西武戦(被安打1、奪三振15の完封)もそうだが、シーズン終盤のピッチングは素晴らしかった。
個人ではなく、チームが頂点に立つために。それこそ怪物・大谷のリミッターが外れ、ギアがトップに入るための最終のスイッチになるのかしれない。
ただ、皆さんは相手国をどれくらいご存じだろうか。初戦の中国は2006、2009年の日本代表の初戦の相手でもある。実力的にはひいき目なしに日本が上だが、2006年には最終的には18対2の
コールド勝ちながら、2対0から4回裏に一度は追いつかれている。大舞台の初戦特有の雰囲気で硬い試合になれば、何が起こるか分からない。
では、中国にどんな選手がいて、現時点の実力はどの程度なのか。
ソフトバンク出身の
真砂勇介の名前はあるが、選手情報は少なく、不安に思っている方も多いのではないか。
そんな皆さんへのお勧めが、試合会場の東京ドーム、全国書店で発売中の公式プログラムだ(一部ネット販売では値段が高騰しているようですが、定価税込み1800円です)。
栗山英樹監督、大谷、
村上宗隆(
ヤクルト)の貴重なインタビューのほか、出場全20か国の選手紹介&戦力分析も掲載されている。
中国投手陣であれば、エンゼルスと契約を結んだ159キロ右腕アラン・カーター、韓国プロ野球に在籍するリリーバーの朱権らの名前がメンバー表にある。カーターは先発に回る可能性もあるが、MLBマイナー経験がある宮海成か41歳左腕・蘇長竜を先発させたあと、この2人につないでいく展開も予想される。序盤から主導権を握っておかないと、足元をすくわれる可能性もあるだろう。
悲願の世界一奪還へ向け、選手とともに戦うため――。まずは敵を知ることから始めよう!