相手チームの情報をどこで仕入れたらいいのか

WBC公式プログラム表紙
侍ジャパン初戦、3月9日の中国戦(東京ドーム)は
大谷翔平(エンゼルス)の投打の活躍もあって快勝した。ただ、最終的には8対1ながら6回終了時点では3対1。大谷が「重たいゲームだった」と振り返ったように、格下の中国を攻めあぐねた。
牧秀悟の一発から展開がガラリと変わったが、2点差のままなら何があってもおかしくなかった。大砲がそろう打線の中、逆方向への長打がある牧の存在は、これからも侍ジャパンにとって大きなものとなっていくだろう。
WBCでの中国相手の初戦は2006、2009年に続き3回目だったが、似た展開だったのが、第1回の2006年だ。
上原浩治を先発に立てながら、序盤は今回同様、重い展開となり、2対0のリードを4回に追いつかれた。最終的には18対2と大勝したが、大舞台の怖さを感じさせる一戦となった。
続いて、きょうは韓国戦だ。過去2006年は1勝2敗、09年は3勝2敗。09年は決勝の相手ともなった宿敵である。2013、2017年大会では対戦がなかったので。今回は14年ぶりの顔合わせになる。
日本代表の先発は
ダルビッシュ有(パドレス)。実績は今さら紹介するまでもあるまい。2009年の世界一の味を知り、この大一番を任せるのに、もっとも適した男とも言える。
一方の韓国代表は、投手力が課題とも言われていたが、9日の初戦、オーストラリア戦でも7対8。日本戦に向け投手力を温存するプランを持ちながら、結果的には投手7人をつぎ込む大誤算となった。日本戦の先発は「日本にはジャンケンでも負けたくない」と言っていた具昌摸が有力だったが、強化試合の
阪神戦の不振からか、ベテランの金広鉉に。代表常連の左腕で大会前はリリーフでの起用が予想されていた男だ。勝ちパターンの終盤には鄭又栄ら実力派が控える。侍ジャパンは、それまでに勝負を決めておきたいところだ。
投打とも力的には侍ジャパンが確実に上だが、2006、2009年大会もそう言われながら苦戦した。果たして4勝4敗で迎える9回目の対戦を制することができるのか。
情報量の少ない相手国をもっと知りたい皆さんへのお勧めが、試合会場の東京ドーム、全国書店で発売中の公式プログラムだ(一部ネット販売では値段が高騰しているようですが、定価税込み1800円です)。
栗山英樹監督、大谷、
村上宗隆(
ヤクルト)の貴重なインタビューのほか、出場全20か国の選手紹介&戦力分析も掲載されている。
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