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【第32回IPI軟式野球リーグ/第5節】激闘の順位決定戦! 来年のリーグ戦に繋がる好ゲーム連発

 

最終節を終え念願の胴上げをするJBSナイン。2年連続頂点に立ったJBSは来季、3連覇を目指す


 先端IT関連優良企業6社が、優勝の栄冠を目指す第32回IPI軟式野球リーグ大会の最終節が9月16日(土)に神奈川県横浜市の横浜スタジアムで行われた。前節ですでに2年連続となる優勝を決めていたJBSは、TDIと対戦。全勝優勝を狙ったが、最終回にTDIが粘りの攻撃をみせ4-4の引き分けとなった。また、AAS対SCSKは先発の山本慈が活躍をみせAASが勝利。また、均衡した戦いとなったIKI対SRAは、最終回にIKIが見事勝ち越して勝利。JBSに次ぐ2位でシーズンを終えた。JBSが2年連続の優勝となったものの、最終日まで順位が確定しない白熱した試合が展開された今年のIPI軟式野球リーグ。来シーズン、各チームがどのような成長をみせ大会に臨んでくるのか、今から楽しみだ。

JBS 4-4 TDI JBS全勝優勝ならず! TDI鈴木裕が土壇場で同点タイムリー


2回に同点打で反撃の狼煙を上げた寺島。投手としても最終回のピンチを乗り切った


 初回、JBSは1番の寺島が四球で出塁すると、盗塁で1死2塁のチャンスを作ると3番の渡部がライトへタイムリーを放ち先制したものの、その裏TDIは1死一・三塁のチャンスで松本が放った三ゴロの送球エラーとなり1点を返すと、続く福田の三ゴロが野選となり勝ち越しに成功。さらに鈴木の遊ゴロの間にも1点を追加し一挙3点を奪い逆転に成功する。しかし、2回2死二・三塁から寺島が2点タイムリー2ベースを放ち同点に追いつくと、続く鳴海もレフトへタイムリー2ベースを放ち勝ち越しに成功する。

敗色濃厚となった5回裏、起死回生の3塁打で同点とした鈴木裕。最後の最後で意地を見せた


 その後、スコアボードには0が並びこのままJBSが逃げ切るかと思われたが最終回、TDIは途中出場の鈴木裕が起死回生となるタイムリー3ベースを放ち同点。サヨナラも期待されたが、最後はJBS寺島がピンチをしのぎゲームセット。4-4で引き分けとなり、JBSは惜しくも全勝優勝を逃す形となった。

AAS 7-1 SCSK “二刀流”で勝利に貢献! AAS山本慈が5回1失点&2打数2安打の活躍


SCSK先発の櫻井は4回を3安打に抑えたが、4回、四球がらみで3失点を喫した


 3回までスコアボードに0が並ぶ緊迫した投手戦。試合が動いたのは4回。これまで好投を続けてきたSCSK櫻井が1死から山本勇、山本慈、笹原にまさかの3連続四死球を与えてしまう、続く片山を三振で抑えたもののキャッチャーが後逸。その間に3塁走者が生還しAASが1点を先制。続く本田も走者一掃のタイムリーを放ちこの回一挙3得点をあげSCSKを突き放す展開に。

AASの山本慈は見事に完投勝利。打っては2安打1打点と投打で活躍した


 援護をもらったAASの先発山本慈は、その裏2死満塁のピンチをまねくも、投飛に抑え無失点で切り抜ける。AASは5回にも山本勇、山本慈も2者連続となるタイムリー3ベースなどで4点を追加し勝負あり。7-1でAASが勝利した。

IKI 7-5 SRA 丸岡が力投も無念の敗戦。池谷の殊勲打でIKIが勝利! 2位でシーズンを終える


5点を追うSRAは3回、梶原の2点適時打で一挙に追い上げムードに


 初回、IKIは1死から堀江が死球で出塁すると4番の上釜がレフトへタイムリー2ベースを放ち1点を先制する。2回にも相手の守備の乱れの間に4点を奪い、大量リードで試合を優位に展開していった。しかし3回、SRAは先頭の末光がヒットで出塁、3番の中村も内野安打で出塁し1死一・三塁のチャンスで、4番の梶原がレフト方向へタイムリー2ベースを放ち2点を返す。そして4回にも四死球や相手の守備連携の乱れの間に3点を奪い同点とし、試合を振り出しに戻す。

IKI池谷の初ヒットは最終回、勝利を確実視させるダメ押しの2点適時打だった


 大会規定により最終回となった5回、IKIは無死二・三塁のチャンスで池谷がライトへタイムリーを放ち2点を勝ち越す。その裏、タイムリーを放った池谷がセーブシチュエーションでマウンドに上がると、先頭の伊藤、並木に連続死球を与えるなど2死満塁のピンチを招くも最後は中村を三振に抑えゲームセット。7-5でIKIが勝利した。

交流戦 SALESFORCE 4-9 FTI 前田の粘投勝利! FTIが終盤の大逆転でSALESFORCEを下す


来季以降のリーグ所属に期待がかかる2社の交流戦も開催。FTIが打撃戦を制した


 SALESFORCEは初回、1番の那須があわやフェンス直撃となる2ベースで出塁すると、相手の送球エラーの間に生還し1点を先制する。SALESFORCEは3回にも池浦のタイムリーなどで3点を奪い、試合を優位に展開していく。しかしその裏、FTIは先頭の橋本が2ベースを放つと、相手の悪送球や失策などの間に1点を返す。FTIは続く4回にも、渡辺と吉井のタイムリーで3点を奪い同点に追いつくと、5回には1死満塁のチャンスで渡邉がタイムリー2ベースを放ち2点を勝ち越し、さらに渡辺もタイムリーを放ち一挙5得点をあげる。なんとか逆転したいSALESFORCEだったが、最終回もマウンドに立ったFTI先発・前田から得点を奪えず。4-9でFTIが見事勝利した。

第32回 IPI軟式野球リーグ
●主催:IT SPORTS連盟
●後援:(株)ベースボール・マガジン社 週刊ベースボール/(一社)日本コンピュータシステム販売店協会(JCSSA)
●協賛:キリンビバレッジ(株)/ゼビオ(株)・(株)ヴィクトリア/フクダ電子(株)/ミズノ(株)/共和ゴム(株)
●協力:横浜スタジアム/大宮けんぽグラウンド/ナガセケンコー(株)

【IPI軟式野球リーグとは】
1991年に設立されたIT企業対抗軟式野球リーグ。野球を通じたIT企業同士の連携、社員の活性化、業界自体の認知度向上などを目的とする。今年で32回目を迎えている。

文=山下貴將 写真=BBM
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