
33回目を迎えたIPI軟式野球リーグ。今季は6チームによる総当たりを行い、9月の最終節は横浜スタジアムで開催される予定だ
先端IT関連優良企業6社が、優勝の栄冠を目指す第33回IPI軟式野球リーグ大会が6月28日(土)にさいたま市の大宮けんぽグラウンドで行われた。
全3試合、すべてが7回まで進行するテンポの良い投手戦が目立った開幕節。勝利したのはTDI、AAS、JBSの各チーム。AASはエース山本(山本慈)が一人で投げ抜き完封勝利。TDIは最終回まで得点が入らない緊迫した展開の中、劇的なサヨナラ犠牲フライでの決着。昨年の王者JBSは相手のミスを突き終盤での逆転となるなど、開幕戦から非常に見どころ多い試合が続いた。
開会式

選手宣誓を務めたSRAの橋本主将。青空の下、力強い選手宣誓で参加選手の心に火を着けた
第1試合終了後、全6社が参加して行われた開会式では日本ビジネスシステムズ株式会社の代表取締役社長・牧田幸弘氏が選手を前に挨拶を実施。「IPIスポーツリーグの根幹となっているのが野球です」と語った他、各社協賛スポンサーへの感謝を述べ「多数のサポートにふさわしい白熱した試合展開を期待しています」と選手たちを激励した。
また選手を代表して、SRAの橋本礼彦主将が選手宣誓。「今日のような暑い日の中でも、暑さを吹き飛ばすような熱いプレイをみせたい。昨年より一球速報が導入されるなどITの発展をより身近に感じられるようになったが、変わらないのは感謝の心。リーグに携わる全ての人に感謝の心を持ち続け、熱いプレイで感謝を表現したいです」と力強く語った。
AAS 2-0 SRA 94球の快投! 山本慈恵人の完封劇でAASが2年連続初戦勝利

スコアが動かないまま迎えた3回、AASの4番・片岡が先制適時打を放ち主砲の仕事をした
両チームの好投手がぶつかり合う投手戦となったAAS対SRAの一戦。両軍とも1回は得点には至らず、静かな立ち上がりをみせる。試合が動いたのは3回。AASは四球と盗塁・捕逸などで無死三塁の好機を作ると、4番・片岡が中前適時打を放ち1点を先制する。さらに5回、投手の悪送球や内野手の失策など、SRA守備陣の乱れを突くと、AAS片山の投内野安打で1点を追加した。

SRAの先発・丸岡は7回3安打10三振の好投も味方の援護がなく敗戦投手に
なんとか追いつきたいSRAは6回裏、好投を続ける丸岡が打撃でも貢献、左二塁打で得点機を迎える。しかし、AAS山本(山本慈)が冷静な投球で無失点に切り抜ける。最終回も無死一、二塁のピンチを背負ったが、佐藤の一飛、並木の二ゴロ併殺で試合終了。2-0でAASが接戦を制し、2年連続で初戦白星発進となった。
SCSK 0-1 TDI 櫻井・島田の白熱した投手戦! TDI早崎の中犠飛で劇的幕切れ

SCSKの先発・櫻井は6回をわずか1安打とほぼ完璧なピッチングを披露
TDI対SCSKの一戦は、TDI・島田、SCSK・櫻井 両軍投手による白熱の投手戦となった。互いに序盤から三振を奪い、テンポの良い試合展開に。SCSKは3回表に2死から2本の安打で走者を得点圏に進めるも、島田が後続を断ち無失点。その裏、TDIも新の右二塁打や暴投でチャンスを迎えるが、櫻井が粘りの投球で得点を許さなかった。

サヨナラの犠牲フライを放ったTDIの早崎。それまで2三振の汚名を返上した
4〜6回も両軍の投手が好投を続け、試合は緊張感を保ったまま進行。そして迎えた最終回。TDIはリリーフの新がSCSK打線を三者凡退に抑えるとその裏、四球で出塁した齋藤が2つの暴投の間に三塁まで進むと、1番の早崎が中堅へ決勝の犠牲フライを放ちゲームセット。TDIが初戦を劇的なサヨナラ勝ちで飾った。
JBS 4-2 IKI 寺島が4回パーフェクトリリーフ! JBS が逆転勝利で3連覇に向け視界良好

3回にリードを広げる適時打を放ったIKIの冨屋。序盤はIKIのペースで試合が進んだ
両チーム譲らぬ展開のシーソーゲームとなった、JBS対IKIの一戦。先制したのはIKI。2回に長谷川の出塁から捕手と投手の連係ミスで1点を奪うと、続く3回には四球・牽制ミス・暴投などJBS守備陣が乱れ、1死三塁の得点機に冨屋が適時打を放ち2点目を追加する。一方のJBSは4回、四球と死球で1死一・二塁とし、雑賀の遊ゴロの間に1点を返す。さらに5回には、勝俣のバントヒットと暴投で同点に追いつき試合は振り出しに。

4回からロングリリーフを務めたJBSの寺島。無失点の粘投で味方打線の勝ち越しを呼び込んだ
再び試合が動いたのは6回、JBSは内野安打と盗塁で無死二・三塁のチャンスを作り、雑賀の二ゴロの間に1点を勝ち越すと、続く井手の三ゴロの送球が失策となり4点目を加えリードを広げる。投げては4回から2番手として登板した寺島が、4回無失点のパーフェクトピッチングでIKI打線の勢いを止め勝負あり。4-2でJBSが勝利し、3連覇に向けて幸先の良いスタートを切った。
【第33回IPI軟式野球リーグ参加企業】
アイエックス・ナレッジ株式会社(IKI)
株式会社エイエイエス(AAS)
株式会社SRA(SRA)
株式会社SCSK(SCSK)
情報技術開発株式会社(TDI)
日本ビジネスシステムズ株式会社(JBS)
第33回 IPI軟式野球リーグ
●主催:IT SPORTS連盟<事務局:(株)エイジェックスポーツマネジメント>
●協賛:協同乳業(株)キリンビバレッジ(株)/ゼビオ(株)・(株)ヴィクトリア/(株)Link Sports/フクダ電子(株)/ミズノ(株)/共和ゴム(株)/(株)・允セサミ
●協力:横浜スタジアム/大宮けんぽグラウンド/ナガセケンコー(株)
●後援:(一社)日本コンピュータシステム販売店協会(JCSSA)/(株)ベースボール・マガジン社 週刊ベースボール
【IPI軟式野球リーグとは】
1991年に設立されたIT企業対抗軟式野球リーグ。野球を通じたIT企業同士の連携、社員の活性化、業界自体の認知度向上などを目的とする。今年で33回目を迎えている。
文=山下貴將 写真=BBM