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【大学野球】リーグ戦でベンチ入りするのは最後の今秋 法大・金光興二部長は「良い野球人生を送らせていただきました」

 

法大野球部で過ごした期間は計22年


法大は東大3回戦で勝利し、勝ち点3で全日程を終了。金光部長はこの秋が最後のリーグ戦だった。右は大島公一監督、左は主将・松下歩叶[写真=矢野寿明]


【10月28日】
東京六大学リーグ戦第7週
法大10-1東大(法大2勝1敗)

 法大・金光興二部長は理工学部機械工学科の教授である。研究分野は「ライフサイエンス、スポーツ科学」。今年9月で70歳の誕生日を迎え、来年3月末で定年を迎える。リーグ戦でベンチ入りするのはこの秋が最後。東大3回戦を10対1で勝利し、この秋、3つめの勝ち点を挙げて全日程を終了した。ラストゲームへの思いを聞くと、こう答えた。

「選手、監督ではないので……。ただ、いろいろな立場でこの神宮球場に携わることができ、良い野球人生を送らせていただきました」

 広島商高では1973年夏の甲子園で主将として全国制覇。法大では「花の49年組」として入学し、昭和の怪物・江川卓(元巨人)と同級生だった。3年春から主将だった4年秋まで、すべて勝ち点5の完全4連覇を飾った。近鉄ドラフト1位を拒否して社会人野球・三菱重工広島でプレーし、79年の都市対抗で優勝した。現役引退後は広島商高の監督として2度のセンバツ甲子園に率い、2003年に法大監督に就任。13年3月まで指揮し、09年の全日本大学選手権では14年ぶりの日本一へと導いた。その後、18年4月から23年3月まで副部長、23年4月からは部長を歴任。監督経験者が野球部長を務めるのは異例だった。そしてこの秋、一区切りを迎えたのである。

 今秋は明大が5季ぶり44度目のリーグ優勝。法大は20年春以来のV奪還はならなかった。

「明治さんは2季連続で早稲田さんとの優勝決定戦で悔しい思いをし、この秋のリーグ戦にかける思いが伝わってきました。勝負事であり、法政の学生も懸命にやった結果。この東京六大学という器の中で過ごしてきた4年生は卒業後、社会に出て、この経験を生かしてほしい。私も副部長5年、部長を3年と、いい勉強をさせていただきました。(来年3月末までの)任期まで責務をまっとうしたいと思います。本当にありがとうございました」

 東大3回戦の試合後のエール交換を、三塁側の応援席前で一列になって見守った。愛着のある校歌を聞き入った。シーズン最終戦の儀式を終え、ロッカールームに戻ると、チームから花束が贈られた。選手、指導者として法政大学野球部で過ごした期間は計22年。慣れ親しんだ神宮の杜は、人生の学びの場だった。

取材・文=岡本朋祐
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