パに続き、セだ。果たして絶対的優勝候補と言われる巨人3連覇を阻み、最高のスタートダッシュを切るチームはあるのか。DeNA、広島以外はすでに確定と言われる男たちが準備を進めている。 読売ジャイアンツ

vs.DeNA[東京ドーム]
エース・菅野が絶対の大本命 菅野智之(写真)が大本命だ。
上原浩治と並ぶ球団最多タイの7度目、4年連続の大役を任される可能性が高い。「何度やっても特別」と言うマウンドでは4勝を挙げており、勝てば球団史上トップに躍り出る。ただ、不安要素があるとすれば、MLB移籍を目指したことで時間がとられ、始動が遅れたこと。今後の調整が注目される。
阪神タイガース
誰がどう考えても西勇輝! 誰がどう考えても西勇輝(写真)が2年連続で開幕投手を務める。矢野耀大監督も、12月のテレビ番組ではっきりと「任せたい」と語り、「僕が目指す野球を体現してくれている」と全幅の信頼を置く。キャンプイン後、エンジンを掛けたのは2月11日からの第3クールから。4日間で300球を投げ込むなど徐々にペースを上げている。
中日ドラゴンズ

vs.広島[マツダ広島]
大野はG戦に温存で柳が浮上 本来なら
大野雄大を置いてほかにいないがエースは30日のバンテリンドーム初戦の巨人戦をにらみ、キャンプを通じてスロー調整。となると大役を務めるのは誰か。
松葉貴大が立候補しているが、おそらく
与田剛監督は
柳裕也(写真)を考えているのではないか。右のエースとして飛躍してほしい5年目。開幕を託し、自覚を促す意味も込められているはずだ。
横浜DeNAベイスターズ

vs.巨人[東京ドーム]
濱口が志願も候補はまだ3人 今永昇太が開幕に間に合わない中、「開幕投手をやらせてください」と
三浦大輔監督に志願したのが、5年目の
濱口遥大(写真)だ。1月の自主トレで思いを伝えた。指揮官は「そう言ってくるのは非常にいいこと」と目を細めたが、昨季2ケタ勝利の
大貫晋一や、
平良拳太郎が対外試合で好投しており、この3人が1つのイスを懸け争う。
広島東洋カープ

vs.中日[マツダ広島]
エース対次期エース 最後まで競争? 2年連続開幕勝利を挙げているエース・
大瀬良大地(写真右)が昨年9月に右ヒジを手術したことで、
森下暢仁(左)、
九里亜蓮が名乗りを上げた。森下はフリー打撃で「レベルが違う」と
佐々岡真司監督をうならせ、九里も347球をプルペンで投げ込むなど元気。そして大瀬良も「順調過ぎるほど順調」と第5クールから一軍に合流。最後まで争いが続きそうだ。
東京ヤクルトスワローズ
1月上旬に早くも内定 開幕投手内定は早かった。新人合同自主トレがスタートした1月9日、
高津臣吾監督が報道陣に「彼が第一候補であることは間違いない」と構想を明かしている。5年ぶりに2ケタ勝利(10勝)を挙げた昨季だったが、チームは最下位に沈んだ。FA宣言しながらも残留を決めた
小川泰弘(写真)は「もう一度優勝して喜びたい」と、奮起を誓う。