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輝ける球人たち

西武・マキノン インタビュー “スーパーアベレージ”を超えて「もう一度、全員で一丸となって相手投手に向かっていく必要がある」

 

思うように得点力が上がらない西武打線で勝負強い打撃を見せているのが、新外国人選手のデビッド・マキノンだ。エンゼルス時代の昨季、メジャー・リーグでデビューを果たした右打者は常に全力を尽くしてチームを鼓舞している。早くも西武ファンの心をつかんでいるマキノンに日本球界の印象などを聞いた。
取材=中島大輔 写真=井田新輔

デビッド・マキノン[西武/内野手/1年目]


野球はタフなスポーツ


――ここまで主にクリーンアップや二番を任されています。自身のパフォーマンスや成績をどう評価していますか(51試合終了時点で打率.241、7本塁打、22打点)。

マキノン パワーは発揮できていると思う。でも、ここまでは“スーパーアベレージ”だね。良くやっているとも、悪いとも言えないという意味だ。パワーは平均より少し上だと思うが、文字どおり「平均」でしかない。リーグの平均か、少しいいくらいだと思う。

――チャンスで仕事をしている印象です。

マキノン タイムリーヒットも出ているし、打点も稼げているのはハッピーだ。守備、走塁でもいいプレーをできていると思う。懸命にプレーし、打席ではいつもどおりのスイングをしようと努力している。でも本来のスイングとは少し違う。

――今は日本球界に適応している段階?

マキノン そうではない。ここまで来ると自分の問題だ。最初の1カ月半は新たに対戦する日本人投手がどういう投球スタイルなのかを把握し、アジャストしていた。でも随分たくさん見て、どのように投球を組み立てるのか分かってきた。先日(5月26日、以下同)対戦したオリックスの山岡(山岡泰輔)の場合、素晴らしいスライダーを持っていて多投してくる。気をつけたのはボールになるスライダーに手を出さないようにすることだ。そうすれば速球を投げてこなければいけなくなるからね。

――しっかりと対策を練っていますね。

マキノン ただ、自分の中で「平均」と感じているなら、もっと改善していかなければならない。それはアメリカでも同じことだった。年間で打率4割を残せるバッターはいないけど、目標を2割6分くらいに設定しておき、調子が上がれば月間打率4割を打てることもある。すべてが噛み合うように、じっくり進んでいくしかない。シーズンは長いからね。

――打撃のどこに課題を感じていますか。

マキノン 後ろの足とカカト、お尻の使い方だと思う。それらが早く沈み過ぎるときはスイング時に回転する動作が早く行われ、体が開いてしまっている。調子がいいときはフィールドを広く使って打ち返せるけど、悪くなるとレフト方向ばかりに飛ぶ。それがここまでうまくいっていない理由だ。もちろん日本の投手たちには帽子をとって敬意を示さなければならない。彼らはうまく打者のバランスを崩してくるからね。それでも・・・

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