チームにおける最大の“ブレーク”と言っていい。打撃面で苦しんだルーキーイヤーの経験を糧に、今季は開幕二軍スタートから一気に遊撃のレギュラーの座を手中に収めた。2年目とはいえ26歳、主軸としての自覚は十分だ。 取材・構成=杉浦多夢 写真=桜井ひとし、BBM
※成績・情報は8月21日現在 “振る力”の効果
1年目の昨季は堅実な守備を武器に66試合に出場。一方で打率は.201にとどまり、課題は明確だった。徹底したフィジカル強化に取り組んで迎えた今季、生まれ変わった姿を見せている。開幕こそ二軍スタートだったものの、バットでアピールに成功。幅広い打順に対応しながら、リーディングで上位を争うまでに成長を遂げている。 ――開幕前の自分の期待を上回るシーズンになっているのではないですか。
泉口 全然違いますね。そもそも今季は開幕が二軍でしたし、まったく想像もしていませんでした。とにかく結果を残して、いつ一軍に呼ばれてもいいように準備をするというところからのスタートでしたから。ただ、「手応えがあるか」とよく聞かれるのですが、今は本当に毎日を必死にやるだけなので、手応えというものを感じる余裕もないという感じですね。
――1年目の昨季は長い時間を一軍で過ごした一方、難しさを感じた部分もあったと思います。
泉口 やっぱり昨年はとにかく打つことができなかったので。そこが一番でした。とにかく打つことができるように。それだけを考えてやってきました。
――今季の打撃面での進化は著しいものがあります。何が一番の要因なのでしょうか。
泉口 バッティングのためだけではないんですけど、オフからキャンプにかけては体幹も含めてすべての面で、トレーニングで体を強くするということを重点的にやってきました。その成果が出てきてくれているのかなと思いますね。昨年までだったら全力で振らないとはじき返せなかったボールを、体が強くなったことで、ある程度コンタクトを重視しながらスイングしてとらえることができています。実際、キャンプのときにはスイングスピードの数値が昨年よりは上がっていましたから。
――もちろん走者などの状況にもよりますが、しっかりと強いスイングができているイメージがあります。
泉口 コンタクトを重視する場面でも、見ている方に「しっかり振れているな」と思ってもらえるということは、体が強くなったというところがつながっているのだと思います。
――コンタクトを心掛けることで打席の中での感覚にも違いが生まれているのでしょうか。
泉口 2ストライクに追い込まれてからも、割と打てていると思うので(打率.273)、その部分はいい傾向かなと。追い込まれてからはより、少しでも粘っていくという形にアプローチは変えていきますし、その中で結果がついてきてくれています。
――右投手に対して打率.279、左投手には.293。相手投手の左右によって違いがないのも大きいのでは。
泉口 特に左投手が嫌いだとか、右投手がイヤだとかはなくて・・・
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