昭和生まれのレジェンドの皆さんに、とにかく昔話を聞かせてもらおうという自由なシリーズ連載。元巨人の正捕手・村田真一さんの2回目は、あの伝説の試合「10.8」の話を中心に伺いました。 文=落合修一 
村田真一
西武から来たデーブと競争
──
前回からの続きです。1988年に4年ぶりに一軍出場し、89年には
藤田元司監督が復帰しました。
村田 その年は9月に一軍に呼んでもらって、満塁ホームランを打ったんです(9月6日、大洋戦=横浜)。それで翌年(90年)は一軍のキャンプに参加して、シーズンに入っても使ってもらったんですよね。
──ついにレギュラーに。
村田 最初はまだ中尾(
中尾孝義)さんだったんですけど、中尾さんが腰が痛いと言って、僕がスタメンで出たら甲子園でホームランを打ったんです(5月30日、
阪神戦)。そこからずっと使ってくれました。
──その年の巨人は前年から連覇しましたが、強かったですよね。
村田 でも、日本シリーズでは
西武に4連敗。その次は94年まで優勝できなかったでしょ。黄金時代ではなかったですね。僕が現役のときの優勝経験は、90年のあとは、94、96、2000年だけ。もうちょっと勝てたんじゃないかなという思いはあります。
──90年の村田さんは、生涯唯一のベストナインを受賞。
村田 ほかに人がいなかったんじゃないの(笑)。
──この年の出場が84試合というのは、意外と少ないですよね。
村田 そうなんです。でも、その次の年(91年)は本塁打を17本打っているでしょう。
──91年は111試合出場で17本・・・
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