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決定版!2012プロ野球マスコット特集
現役選手が語る!!我がチームのマスコット

 

日夜ファンを楽しませるマスコットたちと誰よりも身近に接している選手たち。私たちが知らない一面もきっと目にしているはず。各球団の現役選手たちに、自チームのマスコットについてこっそり聞いてみた。

ソフトバンク・今宮健太『人懐っこいハリーホーク』


 ウチのチームのマスコットは、人懐っこさが自慢ですね。ハリーくんは、たまにビジターの試合にも出張していますけど、試合前などにすぐ他球団のマスコットとじゃれあったりしています。本拠地でのファンの方からの人気も高いですね。あと、チームには今年から新たに「ウッチーくん」「マッチくん」「チョメちゃん」「ポンちゃん」という新マスコットが増えました。それぞれ内川さん、松田さん、森福さん、本多さんをイメージしたキャラなんですが、自分も早く「イマミーくん」(?)というマスコットをつくってもらえるように頑張りたいです!

日本ハム・杉谷拳士『腕相撲チャンピオンB☆B』


 ウチのB☆Bはダンスパフォーマンスはもちろん、実は腕力もすごいんですよ。これは皆さんも、知らなかったでしょ。それがどれぐらいかを体感したのは、腕相撲をやったときですね。もう、あっという間に負けちゃいました(笑)。右も左も。一応、自分もプロ野球選手で握力も左右70以上はキロあるんですけど、B☆Bはそれ以上ということです。そんなマスコットは12球団見渡してもいないと思いますし、本当にすごいんです、あの熊は!札幌ドームでもファンの皆さんからの声援も多くて、チームにとって欠かせない存在です。

西武・栗山巧『レオはぶれてない!』


 ウチのレオくんはとっても力強いですよね。白いたてがみとか、あのしっぽとか、グッと力が入ってる感じがいい。ビハインドの状態でグラウンドに出てきてパフォーマンスするとき、特にガッツポーズは力が入ってるように感じますね。バックスクリーンの大型ビジョンにも映ってますよね?それを見ると、こっちも元気が出ます。世の中の流れ的には「ゆるキャラ」がはやっていたりするけど、ウチのレオくんはそういうのとは違います。昔からあんまり変わってないしね。ウチのマスコットは、“ぶれてない”のが一番のアピールポイントですね。

オリックス・大引啓次『ベルはオリックスのアイドル』


 ウチのマスコットは何と言ってもベルちゃんの可愛らしさと、ブルくんの男らしさが特徴的じゃないですか。特にベルちゃんは大人から子どもまで大人気でネットとかでも今大注目みたいですから。DVDや絵本も発売されていてオリックスのアイドル的存在ですね。球団初のアイドルユニット「StrawBs」でもセンターポジションで頑張っています。ファンの皆さんには球場にお越しの際にぜひ、ベルちゃんとブルくんのパフォーマンスにも注目していただきたいですね。あっ、あと関西弁で口がうるさい八カセも盛り上げてくれているのでその辺りも見てくれればと思います(笑)。

楽天・岩村明憲『Mr.カラスコを見習いたい』


 正直、クラッチやクラッチーナとは今のところまだあまりかかわりがないので、アピールポイントっていうのはなかなか自分には分からないところなんですよね。ヤクルトのときに一緒だったつば九郎だったら結構、かかわりがあったからいろいろと言えることはあるんですけど……。ただ、あの黒いやつ、なんでしたっけ?そう、Mr.カラスコ。アイツの動きはすごいよ(笑)。何度か大きいケガもしているらしいけど、それでも必ず戻ってきてあれだけのパフォーマンスをしているんだから。そういう点は自分も見習いたいなと思います。

ロッテ・今江敏晃『マーくんは子どもから大人気』


 マーくんは子どもから大人気ウチのマーくんはほかのマスコットと比べても、子どもからの人気が抜群だと思います。マーくんが登場すると、小さい子からの声援がすごいですからね。ボクの息子もマーくんが大好きで、ヒーローインタビューに選ばれるともらえる「ヒーローマーくん」というぬいぐるみを持って帰ると大喜びしてくれますよ。息子の部屋にはズラーッと飾ってあります。でも、小さいころは大きな姿が苦手で、球場に来ても怖がっていましたね。僕も昔は泣いて逃げて回っていたので、似ているのかもしれません。それでも、大きくなった今はすっかり慣れましたね。

中日・荒木雅博『ドアラこそプロ!』


 やっぱりドアラってすごいですよ。痛いところがあっても頑張りますからね。そこが一番すごい。ナゴヤドームで7回が終わったときにするドアラがするバック宙を見たことありますか?ドアラだって絶対にどこかが痛いってことはあるはずなんですよ。あれだけ毎日やってれば。ただ、毎回チャレンジしますよね。あれぞプロですよ。ぜひ、ファンの方にはナゴヤドームに来て生で見てほしいです。ビジュアル的にもあれ以上のマスコットはいないでしょ?ドアラ最高です。

巨人・エドガー『初対面は気味が悪かった…』


 初めてジャビットを見たのは2010年にジャイアンツに入ったときだったけど、『オレンジのうさぎ?』って少し……というか、だいぶ気味が悪かったよね(笑)。でもグラウンドでのパフォーマンスがすごくて、印象が変わったね。10回以上も連続でバック転をしたり、つい先日も東京ドームの中日戦でやったドアラとのバック転対決も、お見事だったよ。朝、ドームに来ると、よく裏の通路で練習をしているよね。ファンに喜んでもらおうと、熱心に取り組んでいる姿をいつも見ているよ。ジャビットはとっても魅力のあるキャラクターだね。

阪神・大和『笑いに敏感なトラッキー』


 トラッキーは身体能力が高い!中日のドアラが「バック宙」で脚光を浴びていますけど、トラッキーだって負けていません。連続で繰り出す「バック転」は目を見張るモノがありますね。きっと人目につかないところで、黙々と体力強化を続けているんでしょう。あと、関西のマスコットという自負もあるのか、コミカルな動きが得意ですよね。一発ギャグで笑いを誘う場面もよく目にします。志村けんさんの「アイーン」やビートたけしさんの「コマネチ」はキレ味抜群。ウワサでは普段からはやりのギャグを研究しているようです。きっと努力家なんです。

広島・梵英心『芸達者なスラィリー』


 何と言ってもウチのスラィリーは芸達者ですよね。ダンスもできるし、雨の日は選手と一緒にベースランニングして、ヘッドスライディングもするぐらいですから(笑)。いつも、スタジアムを盛り上げてくれて感謝しています。たまにセグウェイ(電動立ち乗り二輪車)に乗っている姿もカッコイイですよね。僕も運転させてもらったことがあるんですけど、あれ、意外にスピードが出るんです。それをあの大きな体で器用に乗りこなしていて、すごいなと思いました。カープのマスコットはスラィリー1人(?)だけだし、これからも頼りにしています。

ヤクルト・福地寿樹『ライバル・つば九郎』


 仲良しというか、ライバルの関係ですね。つば九郎の行動を毎回チェックして、面白いか面白くないかを評価しています。その度合いによって、食事先が決まるんです(笑)。こういうのやったら面白いんじゃない?とかも言いますよ。仲良くなったきっかけは、ヤクルトに移籍して1年目の夏。夏の神宮の試合は花火が上がるんですけど、イニングの合間に、つば九郎が右翼の方へ歩いて来て。花火がキレイに見える所にござを敷いて、手羽で招いてくれたんです。付き合いも長くなってきたので、ライバルから、マブダチになりかけていますね。

DeNA・加賀繁『気になる手足の短さ』


 DB.スターマンはいまの時代に合っている“ゆるい”キャラクターで、そこがいいんじゃないかなと思います。ただ、今年から新球団となって、マスコットも新しくなったばかりで見慣れていないということもありますけど、ほかの球団のマスコットと比べても手と足が短くて気になるので、もっと長くてもいいのかなとも思います。そこがちょっと微妙な感じではありますよね、周囲の人の反応とかも含めて……(笑)。新マスコットですし、これからもその時代ごとに合ったスタイルに形を変えていくんでしょうね。
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