日本ハムのルーキー・大谷の投打の“二刀流挑戦”で、にわかに注目された、打って投げての万能型選手。 専門分化の度合が極度に進み、DH制もある現代のプロ野球では、まあ、あり得ない存在。しかし、あり得ないからこそ、そんな選手を見てみたい。 大谷の二刀流はそんなファンの夢を乗せる、まさにドリームプラン。 日本の野球の世界で、過去、二刀流選手がいなかったわけではない。 さすがに「免許皆伝」となるとごく小数だが、それなりの実績を残した選手は結構いる。 日本の野球における二刀流の系譜をたどってみる。 文=大内隆雄 写真=BBM
藤村富美男[阪神] 投手/34勝 打者/1694安打 プロ野球二刀流第1号は藤村富美男 日本の野球の原点とも言うべき東京六大学野球では、草創期から二刀流は当たり前だった。
スタートした1925年秋、第一高等学校時代から投げて打ってでその名を知られた帝大(東大)のエース・東武雄は、法大戦で六大学第1号となるサク越え大本塁打を放った。2年後の27年に慶大に入学した
宮武三郎(高松商)は、投げては38勝4敗(現在でも慶大史上最多勝)。打っては・・・
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