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レジェンドたちを
よみがえらせる
稀代のヒットメーカー


ヤンキース・イチローが日米で積み上げてきた安打数がついに4000本になろうとしている。プロ22年目のシーズンでの達成は、4256安打を放ったメジャー・リーグ歴代1位のピート・ローズ(元レッズほか)と同じであり、歴代2位となる4189安打のタイ・カッブ(元タイガース)の23年目を上回る。このようにイチローが記録を作るたびにメジャーではレジェンドたちがよみがえる。その意味でもイチローがメジャーに残した功績は大きい。

文=笹田幸嗣、写真=AP

過去をつなぐ安打

 ローズが4000安打を達成したのは1984年4月13日、年齢は42歳11カ月だった。カッブは1927年7月18日、40歳7カ月での達成。イチローは73年10月22日生まれであるから、現在は39歳と10カ月。年齢的には史上最速での4000安打達成となりそうだ。まさにヒットメーカーの名にふさわしい。



 イチローが驚異的なペースで安打を積み重ねるたびに登場するメジャー・リーガーの名がある。だが、その選手のプレーを実際にイメージできるのは、63年から86年にかけてプレーをしたピート・ローズだけであろう。そのほかの選手はすべてが20年代から30年代にプレーした選手ばかり。ヒットメーカー・イチローがメジャーの歴史、語り継がれることが決して多くなかった伝説のプレーヤーの世界に招待してくれることは、日米のファンにとって同じこと。それだけイチローが安打を打ち続けることには意味がある。

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