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ここでは、現役NPB選手の中で第3位の票を集めたオリックス金子千尋のインタビューをお届けする。2010年に最多勝、13年に最多奪三振に輝くなど、今やパ・リーグを代表する投手にまで成長した金子。そんな彼が選んだのは、トルネード投法で数々の記録を打ち立てた日本人メジャー・リーガーのパイオニア・野茂英雄だった。
取材・構成=三橋祐子、写真=佐藤真一

負けないことで相手に脅威を


──昨季は最多奪三振のタイトルを獲得。さらには、沢村賞の基準をクリアするなど大車輪の活躍でした。

金子 ケガに泣いた2011年と12年はリハビリばかりで野球をしている感じがしませんでしたが、そういった中で昨年は1年間一軍でしっかり投げることができ自信になりました。ただ、成績は良かったけれどいいシーズンだったかというと、良くはないですね。

──なぜでしょう?

金子 立場的に自分の成績だけ良ければいいとはもう思えないですし、チームを勝たせなければいけません。結果的に15勝できましたけど負けの数は8あるわけで、そういうところがまだまだだなと思いますね。イニング数(223回1/3)に関しては自分でもよく投げたとは思いますが、納得している数字もあるし、まだまだ甘いと感じるところもあります。

──では、金子投手が目指すエース像とは?

金子 負けないピッチャーです。15勝しても15敗してしまっては貯金が0なわけですからあまり意味がない。それなら最悪10勝0敗の方がいいかな、と。もちろん勝てるにこしたことはないけど、負けないことでチームメートからの信頼も得られると思いますし、僕がずっと負けなければ、相手も警戒してきますよね。やはり、相手に与える印象は大事だと思います。

昨季、自身は好成績を残すもチームとしては5位に終わった。目標に掲げるのは“負けないピッチャー”だ



──負けないピッチャーになるために意識していることはありますか。

金子 どのピッチャーもブルペンに上がれば試合を想定して練習しますが・・・

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