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開幕を直前に控え、すでに編成会議を行った球団も出てきた。より強いチームを作るべくどの球団も選手の発掘に余念がない。ここでは現時点での12球団のスカウティング事情をお届けする。過去5年のドラフト1位の系譜と編成&スカウトリストにも注目だ。

東北楽天ゴールデンイーグルス

競合覚悟で安樂指名か

 昨年日本一を果たしたとはいえ、まだまだ発展途上のチーム。全ポジションに補強ポイントがあると言えるが、投手、内野手は新戦力の補強が急務となっている。まずは投手、ドラフトの目玉は済美高の安樂智大だ。チームの当面のテーマはポスト・田中将大の育成。昨年の森、今年の松井裕を獲得したチームなら競合してでも注目度No.1右腕を狙いにいく可能性は大いにある。

 内野手は手薄の状況。松井稼、藤田の不動の二遊間の後継者獲得を目指す。強肩強打の日本製紙石巻・長谷川拓哉らがその有力候補。また東北枠の獲得もありそう。阪神・北條の弟の八戸学院光星高の内野手・北條裕之、186センチの大型外野手・新井勝徳らもマークしていく。

過去5年のドラフト1位選手
10年 戸村健次:立大/投/試33勝7負8S0防4.00
11年 塩見貴洋:八戸大/投/試43勝15負19S0防3.20
12年 武藤好貴:JR北海道/投/試9勝0負0S0防5.14
13年 森雄大:東福岡高/投/一軍出場なし
14年 松井裕樹:桐光学園高/投/―
※成績は2013年シーズン終了時点

編成&スカウト一覧(アマチュア関係)
チーム統括本部 本部長兼スカウト&ディペロッブメント部部長ほか:安部井寛
アマ・スカウトグループマネジャー:早川実
アマ・スカウト:上岡良一永池恭男後関昌彦山田潤愛敬尚史山下勝己川原昭二


埼玉西武ライオンズ

投手補強が最重要課題

「投手の補強」をドラフトの最重要課題と位置づけている。今季はドラフト3位・豊田、5位・山口、7位・福倉の3投手が新加入したが、現在一軍に帯同する即戦力は豊田のみで、先発ではなく中継ぎとしての起用が濃厚だ…

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