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2014夏 特別企画

高校野球 47都道府県別歴代ベストナイン 北海道・東北編

 

歴代高校球児たちがチームを組んだとき、最も強い都道府県はどこなのか。そんな疑問に週ベ編集部が応えます。各校OBたちによるベストナインを作成!47都道府県のドリームチームに思いを馳せよう。


日本を代表する投手とぜいたくな外野陣

投手 田中将大[駒大苫小牧](ヤンキース)
捕手 伏見寅威[東海大四](オリックス)
一塁手 佐藤真一[東海大四](元ヤクルトほか)
二塁手 本間満[駒大岩見沢](元ソフトバンク)
三塁手 佐竹学[東海大四](元オリックスほか)
遊撃手 佐藤兼伊知[北海](元ロッテ)
左翼 高沢秀昭[苫小牧工](元ロッテほか)
中堅 若松勉[北海](元ヤクルト)
右翼 鈴木貴久[旭川大](元近鉄)

▲田中将大



 北海道出身の投手で忘れてはならないのが通算303勝の大投手、スタルヒン(旭川中、元巨人ほか)だろう。さらに星野伸之(旭川工、元オリックス)ら日本を代表する選手もそろっているが、24勝0敗の不敗神話を作り現在メジャーでも活躍している田中を優先した。

 バックを支えるのは好守巧打の面々。主に外野を守った佐藤を一塁に起用し、大村巌(東海大四、元ロッテ)が入り込めないほどぜいたくな外野陣となっている。


打撃に多少の不安はあるがフレッシュな顔ぶれがそろう

投手 太田幸司[三沢](元近鉄)
捕手 細川亨[青森北](ソフトバンク)
一塁手 田村龍弘[光星学院](ロッテ)
二塁手 北條史也[光星学院](阪神)
三塁手 佐々木明義[三沢商](元巨人ほか)
遊撃手 坂本勇人[光星学院](巨人)
左翼 川上竜平[光星学院](ヤクルト)
中堅 工藤隆人[弘前実](中日)
右翼 柿崎幸男[三沢](元日本ハム)

▲工藤隆人



 非常に若いメンバー構成となった。外野陣の層が薄く、打撃よりも守備力重視の構成。内野陣では肩の強い捕手の田村をファーストに持っていくのはもったいないが、佐々木のサードでの経験値を優先した。

 投手には太田を置いたが、そのほかにも速球左腕・渋谷誠司(弘前商、元国鉄)、中継ぎでは橋本武広(七戸、元西武ほか)など、実積を残した投手のリレーを見られそう。さらにはルーキーの吉田一将(青森山田、オリックス)も期待の若手として控える。


外野手は二刀流ぞろい
大量得点が期待のチーム


投手 菊池雄星[花巻東](西武)
捕手 猪久保吾一[盛岡商](元ロッテ)
一塁手 畠山和洋[専大北上](ヤクルト)
二塁手 白坂長栄[福岡中](元大阪)
三塁手 銀次[盛岡中央](楽天)
遊撃手 梶本勇介[専大北上](元ヤクルトほか)
左翼 阿部成宏[花巻商](元近鉄ほか)
中堅 大谷翔平[花巻東](日本ハム)
右翼 小田野柏[盛岡中](元西鉄ほか)

▲畠山和洋



 手薄な外野陣を埋めるために大谷は外野へまわってもらったが、阿部、小田野も投手経験のある二刀流であり、そう言った意味では投手が不足することはない。強肩を誇る3人なだけに守備で不安はなさそうだ。

 欠端光則(福岡、元大洋ほか)などが投手陣に控えているが、伸び盛りの剛球投手・菊池を置くことにした。打線の中心となるのは大谷に畠山、銀次。勢いに乗れば大量得点も期待できるチーム構成と言えるかもしれない。


豊富な投手陣を堅守のバックが支える

投手 山田久志[能代](元阪急)
捕手 大沢勉[能代](元東映)
一塁手 中嶋聡[鷹巣農林](日本ハム)
二塁手 落合博満[秋田工](元ロッテほか)
三塁手 石井浩郎[秋田](元近鉄ほか)
遊撃手 後藤光尊[秋田](楽天)
左翼 武藤一邦[秋田商](元ロッテ)
中堅 滝田政治[秋田中](元大映ほか)
右翼 佐藤純一[大曲](元近鉄)

▲後藤光尊



 投手はもちろん野球殿堂入りした山田だが、沢村賞投手の攝津正(秋田経法大付、ソフトバンク)や工藤幹夫(本荘、元日本ハム)、石川雅規(秋田商、ヤクルト)と日本を代表する投手がそろっている。中嶋が一塁なのは少しもったいない気もするが、今回は能代バッテリーで組んでみた。

 打撃は数々のタイトルを獲得している落合や石井が中心となっていけるだけに、外野手は滝田を中心に守備力重視で固めることができた。


若手を多く起用し発展途上のチーム

投手 皆川睦雄[米沢西](元南海)
捕手 下妻貴寛[酒田南](楽天)
一塁手 小田嶋正邦[東海大山形](元横浜ほか)
二塁手 会田豊彦[山形南](元中日)
三塁手 栗原健太[日大山形](広島)
遊撃手 奥村展征[日大山形](巨人)
左翼 高橋敏郎[新庄東](元ヤクルト)
中堅 長谷川勇也[酒田南](ソフトバンク)
右翼 小山田健一[日大山形](元東映)

▲長谷川勇也



 名投手・皆川の女房役には楽天の2年目捕手、下妻を置いた。経験こそ少ないが、伸びしろに期待しての配置だ。そのため、小山田が経験の少ない外野手へまわる形となった。また強肩強打を活かすため高橋はレフトへ。

 守備力に不安はあるが、投手には高橋栄一郎(新庄北、元南海ほか)をはじめ加藤武治(山形南、元横浜ほか)らがおり、投手力で抑えていくチームとなっている。打撃は栗原、長谷川など長打力を期待できる選手も多い。


個性の強いメンバーそろう
長打、明るさでファンを魅了


投手 遠藤一彦[学法石川](元大洋)
捕手 吉田康夫[日大東北](元阪神)
一塁手 園部聡[聖光学院](オリックス)
二塁手 鈴木尚広[相馬](巨人)
三塁手 中畑清[安積商](元巨人)
遊撃手 柳田利夫[内郷](元大毎ほか)
左翼 松井達徳[学法石川](元中日ほか)
中堅 諸積兼司[学法石川](元ロッテ)
右翼 福田昌久[磐城](元南海ほか)

▲鈴木尚広



 中畑、柳田、福田、園部と長打力のあるメンバーがそろい、打撃の強いチーム構成となった。さらに鈴木がいることで足も使えるため、1人出れば大量得点も狙える。外野守備には多少の不安が残るが内野陣は盤石だ。守備範囲が広く、外野守備の不安も少しは軽減されそうだ。

 投手はもちろん遠藤だが、小野正一(磐城、元毎日ほか)、川越英隆(学法石川、元オリックスほか)が控えているのも心強い。中畑や諸積を中心にファンを魅了することは間違いない。


投手、外野手が豊富なバランス抜群のチームに

投手 ダルビッシュ有[東北](レンジャーズ)
捕手 八重樫幸雄[仙台商](元ヤクルト)
一塁手 安部理[東北](元西武ほか)
二塁手 関東孝雄[仙台育英](元中日)
三塁手 佐藤洋[東北](元巨人)
遊撃手 小坂誠[柴田](元ロッテほか)
左翼 大越基[仙台育英](元ダイエー)
中堅 中根仁[東北](元近鉄ほか)
右翼 佐藤孝夫[白石](元国鉄)

▲ダルビッシュ有



 佐々木主浩(東北、元横浜ほか)、金村曉(仙台育英、元日本ハムほか)、岸孝之(名取北、西武)もいるが今や世界を代表する投手となりつつあるダルビッシュを選んだ。内野手では本職ではないファーストに安部を置いた。足も使える小坂がいるだけに勝負強いバッティングを武器とする安部の存在は欠かせないだろう。

 外野手は金子誠一(東北、元阪神)や井上純(東陵、元横浜ほか)などがいるが、強打が売りの佐藤、中根、投手上がりで強肩の大越と攻守走のバランスを考えて選手を選んだ。今年飛躍的な活躍をしている橋本到(仙台育英、巨人)や雄平(東北、ヤクルト)ら現役もベンチに控える。
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