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NPB No.1魔球マスター150キロのストレートと変幻自在の変化球を武器に、5年連続Bクラスだったオリックスを2位に導いた金子千尋。球界の並み居る強打者たちに「対戦したくないピッチャー」と言わしめる金子のスゴさを徹底検証する――。

抜群の精度と制球力


 昨季は開幕24連勝という大記録を打ち立てた楽天田中将大(現ヤンキース)が、投手部門の賞を総なめ。沢村賞の基準となる全7項目をクリアしながらも受賞とはいかなかった……。好成績を残しながら、田中の陰に隠れてしまった印象が強い。

 しかし、今季は違った。ペナントレースはもちろん、選手間投票で初選出となったオールスターや日米野球でも、日本プロ野球界を代表する変化球投手として話題を独占。「金子と言えば変化球」と、多くのプロ野球ファンに印象づけた。小社発行の『金子千尋の変化球バイブル』では8球種10種類の変化球を披露してもらったが、球種の多さは日本球界一と言っていいだろう。しかも、一つひとつの精度が高く、コントロールも抜群。いいところを挙げればキリがない。

▲NPBアワーズ、投手部門の表彰では最優秀中継ぎ投手の佐藤達也、最多セーブの平野佳寿らオリックスの同僚とともに壇上に上がった



ここぞで上がるギア


 多彩な球種で打者を翻ろうする金子だが、それも150キロを超える速いストレートがあるからこそ。180センチ77キロとプロの野球選手としてはやや細身の体型だが・・・

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