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新しい時代を作っていく若手選手たち。彼らが大きな記録を達成するごとに伝説のプレーヤーたちがよみがえる。今年、阪神では往年の名プレーヤー、江夏豊田淵幸一の名前が藤浪晋太郎梅野隆太郎によって帰ってきた。「江夏、田淵以来○年ぶり」と。その記録を見ながら、虎ファンは古き良き時代と阪神の黄金時代の到来を期待しているのだ。

今年も「江夏以来46年ぶり」


 昨年高卒ルーキーながら2ケタ勝利を挙げた藤浪晋太郎。「江夏以来46年ぶり」という文字がメディアを踊った。そして、今年もその言葉が出てくるほどの活躍を見せたのだ。

 まず序章として、8月1日のDeNA戦で7回4失点ながら、2回無死一、三塁から7者連続三振を奪った。これが2011年の能見篤史以来4年ぶり7人目の球団タイ記録。過去には1956年に小山正明、60年に村山実、71年に江夏豊という、往年、現在のエースたちに肩を並べる記録を作った。

 そして、9月19日の中日戦(甲子園)で7回3失点ながら、今季10勝目を挙げ、高卒ルーキー2年目で2年連続2ケタ勝利の記録を達成。これでプロ野球としては、00年、西武時代の松坂大輔以来14年ぶりの記録で、セ・リーグ、そして阪神としても68年の江夏豊以来46年ぶりの記録となり、またもや「江夏以来46年ぶり」の記憶を思い出させる記録となった。


▲藤浪はここ2年間で江夏の記録に次々と並び、当時をよみがえらせてくれた



 ちなみに松坂大輔は、高卒からの2ケタ勝利は4年目でストップしている。一方、江夏は南海に移籍する76年まで9年連続で2ケタ勝利を挙げている。これはかなり厳しい連続記録。それでも藤浪にぜひとも超えてほしいところだが、まずは3年連続、そして松坂超えを狙ってほしい。

 今のところ藤浪は江夏の記録に並び「46年ぶり」という言葉が多いが・・・

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