週刊ベースボールONLINE


 

ここでは高校や大学などのアマチュア球界、独立リーグ、女子野球などの新シーズンを展望していく。まずは日本人メジャー選手たちの展望から見ていこう。2014年はジャイアンツが世界一となった。ワールド・シリーズの相手、ロイヤルズで青木宣親が大活躍し、チームの躍進に貢献した。15年の日本人メジャーはどんな活躍を見せてくれるのか。まだ移籍先などが決まっていない選手が多いが15年を占っていく。
文=樋口浩一 写真=Getty Images 現地時間12月20日現在

【ア・リーグ】ヤンキース・田中将大 チームの柱として


 12月のウインターミーティングでヤンキースのジラルディ監督は田中将大について「32試合に先発してくれるものとあてにしている」と口にした。シーズンを通じて中4試合で先発してほしいということだ。また、そうでなければ3年ぶりのポストシーズン進出は覚束ない。14年は右ヒジじん帯部分断裂で2カ月以上戦線を離れ、終盤に復帰。



 田中は「シーズンの半分しか働けていない。悔しい」と振り返った。1年目の14年、実力のあるところは見せただけに、15年は1年間先発を守ることが最大の目標になる。

【ア・リーグ】レッドソックス・上原浩治&田澤純一 世界一奪還のキーマン


 ワールド・シリーズを制した13年から一転、14年は地区最下位に沈んだ。田澤はチーム最多の71試合に登板。4勝3敗、防御率2.86と低迷したチームの中でも奮闘した。上原も前半戦は18セーブ、防御率1.65と好投。オールスター戦にも出場した。ところが8月下旬に乱調。9月に入っても2試合連続失点で、クローザーを外された。

「15年の救援投手陣のカギは、何と言ってもコウジ(上原)がクローザーに復帰できるかどうかだと思っている。彼とジュンイチ(田澤)の出来が、救援投手陣全体を左右する」

 12月のウインターミーティングでファレル監督はこう話した。ジャイアンツからサンドバル、ドジャースからラミレスを獲得。打線の強化を実現しただけに、ペナント奪還には投手陣の踏ん張りが不可欠。後ろの2人への期待は大きい。とりわけ上原は14年終了後に2年総額1800万ドルで契約を延長。球団の信頼と誠意に応えたい。

【ア・リーグ】レンジャーズ・ダルビッシュ有 完全復帰なるか!?


 14年は右ヒジの炎症のため8月9日を最後に戦線離脱。先発22試合、10勝(7敗)と試合数、勝利数ともメジャー3年目で最少だった。11月25日にテキサスで精密検査を受け、結果は異常なし。12月9日に投球練習を開始した。

 15年から指揮を執るバニスター新監督とは、投球練習を始める前の週に本拠地での自主トレで会った。同監督は・・・

この続きはプレミアムサービス
登録でご覧になれます。

まずは体験!登録後7日間無料

登録すると、2万本以上のすべての特集・インタビュー・コラムが読み放題となります。

特集記事

特集記事

著名選手から知る人ぞ知る選手まで多様なラインナップでお届けするインビューや対談、掘り下げ記事。

新着 野球コラム

アクセス数ランキング

注目数ランキング