全国の頂点に立つ最右翼になるだろう。ドラフト候補投手を2枚擁する東海大相模と今春センバツの優勝校である敦賀気比。両校の強さの秘密を探っていこう。ここでは敦賀気比の強さを探る。 文=沢井史 篠原のサヨナラタイムリーで嘉門が生還し春夏連覇への挑戦権を手に入れた。一戦必勝で甲子園に乗り込む[写真=石井愛子]
とにかく、昨夏の甲子園で見せた敦賀気比の打線は見る者を虜にした。地方大会からチーム打率は4割を超えてはいたが、大会前は評判が高かったわけではない。だが、甲子園では初戦から圧倒的な力を見せ、敗れたとはいえ準決勝の大阪桐蔭戦での鋭いスイングは大阪桐蔭の強打ぶり以上に強いインパクトを残した。
当時の印象に比べれば、今年の打線はやや迫力に欠けるかもしれない。だが、それでも昨秋の北信越大会では優勝、センバツ優勝を経て春の北信越大会でも準優勝。出場する大会では常に上位に顔を出している。その要因となっているのは、もちろんエースで四番の
平沼翔太の存在が大きいとも言えるが、それ以上に今年のチームを象徴しているのが土壇場で見せる「粘り」だ。
その「粘り」が大いに発揮されたのが今夏の県大会の決勝・福井工大福井戦・・・
この続きはプレミアムサービス
登録でご覧になれます。
まずは体験!登録後7日間無料
登録すると、2万本以上のすべての特集・インタビュー・コラムが読み放題となります。
登録済みの方はこちらからログイン