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特集・次代のネオスター セ・リーグ編

さらなる躍進が期待される男たち

 

その持っているポテンシャルからすれば、まだまだ飛躍できる可能性を秘めている男たち。ここではすでにレギュラークラスではあるが、さらなる奮起、再躍進が待たれる21人の若きホープにスポットを当てる。
成績は8月8日時点

巨人・菅野智之
自らにカツを入れる大黒柱




 内海が不在の今、先発投手陣を引っ張る大黒柱であることは間違いない。新人年から2年連続の2ケタ勝利で、昨年はセ・リーグMVPにも輝いた。終盤の右ヒジじん帯損傷の影響でポストシーズンを棒に振ったが、オフのケアと強化で2年連続の開幕投手として舞い戻り、白星発進。ただし、不振の極地にあった攻撃陣とかみ合わず、防御率は規定投球回に達する投手の中で、常にトップを走りながら8月6日時点で2ケタ勝利に届いていない。9勝目を狙った6日のヤクルト戦(神宮)も、鬼門の地(いまだ勝ち星なし)で3対2とリードの6回に痛恨の2ランを被弾。「勝ち切れないのは弱さ。神宮で何回やってんのって思う」と自らにカツ。修正を誓っている。

巨人・澤村拓一
日本一のクローザーへ




 8月8日時点でセーブ数25はセ・リーグ4位で、防御率1.68も十二分なものと言えるだろう。新人年から2年連続2ケタ勝利の右腕は、抑えの適性をかねてより叫ばれてきたが、「リリーフの方が輝けるのではないか」と昨オフに転向を決断。原監督からの打診もあり、クローザー挑戦が決まった。150キロを超える直球に加え、速度のあるフォーク、キレ味鋭いスライダーと、抑えの切り札に必要な要素は兼ね備えており、開幕からその座を任されることに。力が入り過ぎ、四球、被安打と走者をためて冷や冷やさせることもしばしばあるのだが、結果的にチームを勝利に導くことが何よりも大事。日本一のクローザーに向けて、一歩一歩、歩を進めている。

巨人・坂本勇人
“中途半端”を超える挑戦




 巨人不動の遊撃手となり8年、リーグ3連覇を成し遂げた昨季、自らへ下した評価は「中途半端」だった。体に負担のかかるポジションで5年連続の全試合出場には一定の評価も、一方で打率.279、16本塁打、61打点に不満をうかがわせた。阿部からバトンを託され、第19代主将の大役も担う今季は、12年以来の打率3割、20本塁打以上を掲げていたが、序盤は貧打のチームに歩を合わせるかのように不振に。それでも第82代四番を任されるなど、重責を担いながら8月8日時点で打率を.279へ上昇させるなど、これまでにはない修正力をみせた。三番を定位置にする後半戦、主将として4連覇へチームを導く中で、“中途半端”を超えるチャレンジが続いていく。

阪神・藤浪晋太郎
今季中に真のエースに




 現在奪三振数リーグトップ(145)で、今や球界を代表する剛腕。しかも阪神のエース格といってもいいだろう。今季は脱力投法を身に付け、安定感のある投球も見せている。現在9勝5敗。チームに対して貯金4しか作れていない。藤浪の才能からすれば、負けない試合を作れるはず。夏場から終盤にかけ連勝ができれば真のエースとして君臨できるはずだ。

阪神・松田遼馬
才能の半分しか見せていない




 藤川球児を彷ふつさせるマウンド度胸とスピンの利いた真っすぐで3年前にブレーク。しかし・・・

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