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特集・2015年プロ野球総括
阪神・藤浪と福留で勝ち取ったAクラス

 

143試合70勝71敗2分、勝率.496 @ホーム:44勝27敗1分、ビジター:26勝44敗1分、交流戦:10勝8敗 勝率.566 6位


投手力


 終ってみれば借金1の3位。先発投手陣の中で唯一藤浪晋太郎だけが貯金を作った。14勝7敗、貯金7。そのすべてを借金に回し精算したが、まだ1残った。もし、藤浪がケガなどで戦列を離れていたら、チームは最下位争いをしていたかもしれない。つまり藤浪がもたらしたAクラスと言っても過言ではないだろう。

 完投数は7で完投・完封勝利は5と大エースの働きを見せた。一方で、先発4本柱のうちの3人。メッセンジャー能見篤史岩田稔がこぞって2、3つの負け越し。5番手の岩崎は3勝10敗と藤浪の貯金を4人で食いつぶした。

 今年は打線が低調であったこともあり、先発陣が降板した後に試合が動くことも多かった。セットアッパーの福原忍が6勝を挙げれば、中継ぎの安藤優也が5勝、松田遼馬が3勝と勝利数を伸ばした。

 2014年からの懸案事項であった5、6番手先発と若手中継ぎ陣の台頭は、中継ぎで歳内明宏がようやく出てきた程度か。先発は岩本輝岩貞祐太秋山拓巳などが争ったが決め手がなく14年度からの成長がまったく見られなかった。

攻撃力

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