昨年の春季キャンプとでは立場が一転した。最下位からではなく、リーグ覇者としてシーズンを迎える。2年目の若き指揮官が抱く連覇、そして悲願の日本一への思いを、キャンプイン直後に聞いた。 取材・構成=阿部ちはる、写真=小山真司 切磋琢磨することでより良いチームに
春季キャンプが始まり、間もなく野球シーズンの本格到来となる。監督にとっても選手にとっても初めて追われる立場となったが、意外なほど選手は自然体。そして監督も昨季と心境は変わらないという。 ――真中監督自身にとっては監督2年目の年になります。少し余裕も生まれたのではないでしょうか。
真中 余裕という感じではないですけど、キャンプの流れというかプランが考えやすいということはありますよね。あとは、コーチ陣は昨年もずっと一緒にやってきたメンバーなので、コミュニケーションも取りやすいですし、伝わりやすいから、昨年以上にコーチ陣に精力的に動いてもらってやっていこうかなというイメージですね。
――投手も野手も基本的にはコーチ陣に任せるというやり方は昨年と変わらない。
真中 そうですね、任せます。コーチミーティングでいろいろと話はしますが、選手たちに対しての指導や、練習メニューはコーチに任せてやっていきます。
――キャンプに入る前にはコーチ陣とはどういったお話をされたのでしょうか。
真中 今年も昨年に引き続き自主性をテーマに、ある程度選手に任せてやるということです。その中で外国人選手や若い選手など要領が分からない選手には、もちろんしっかりアドバイスをしてもらうということ。さらには、優勝した翌年は緩んでるんじゃないかとか思われがちなので、何を言われても気にせずに自分たちの練習をしようと伝えました。自分たちを信用して、今までどおりやっていこうということですよね。周りから何を言われても気にせずにやってくれと。
――選手たちからも気の緩みなどは見られませんね。
真中 2月1日のブルペンの様子もそうですし、選手の動き、野手の動きも含めてオフにしっかり練習してきているなという印象です。3日目に初めて外でバッティング練習になりましたけれども、一人ひとりが頼もしく見えましたし、今年も期待できるなと感じました。
――今年は新戦力として助っ人投手、
坂口智隆選手、
鵜久森淳志選手、ルーキーも2人一軍にいます。新しい選手たちの動きや出来はどのように見ていますか・・・
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