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特集・GT新時代
OBが斬る阪神!藪恵壹氏「激しいレギュラー争いがチームに相乗効果」

 

阪神暗黒時代(1990年代)を支えたエースで現在野球解説者の藪恵壹氏。「今年は金本知憲監督就任でキャンプに活気があった」と好評価の中、2016年の戦力をチェックしてもらった。



若手投手陣の急成長に期待


 今年は野手陣よりも投手陣のほうに不安を感じています。藤川球児マテオ、ドリスに高橋聡文が加入しましたが、劇的な変化があったわけではありません。先発は、藤浪晋太郎メッセンジャー能見篤史岩田稔、藤川球児の5人で組むでしょう。そこに現在調子のいい若手の秋山拓巳岩貞祐太岩崎優が先発6番手を争うと思います。藤川には開幕から5試合、秋山、岩貞も3試合程度はチャンスが与えられるはず。この期間に結果を残せば1年間先発ローテに残れますし、大きな戦力になるでしょう。ただ開幕時の先発の現状は昨年と変わらないという印象です。

 中継ぎですが、セットアッパーには左腕・高橋聡文が最適。昨年はいい成績を残せていませんが、FA移籍ということもあり、頑張ると思います。なぜ8回に高橋がいいのか?理由は抑え候補のマテオ、ドリスがともに右投手だからです。その2人も呉昇桓並みの安定感があるのか、不安は残りますが、その意味でも8、9回は左右のクロス登板にしたほうがいいですね。そして、6、7回に福原忍安藤優也をもってくるほうがチームは機能するはずです。そこに高宮和也榎田大樹島本浩也の左腕が入ってくると面白い。それとサイドスローの新人・青柳晃洋などが入るとさらに厚みを増すと思いますね。

 しかし、それ以外に活気ある若手投手が出てきていません。オープン戦で福原、安藤を脅かす存在が出てくると、強力な投手陣に化ける可能性はあるのですが…。いずれにしても今年は野手に助けられながらのシーズンになる可能性が高いですね。

まだ見えない正捕手争い


メディアなどでは二塁や三塁のレギュラー争いが注目されていますが、私は正捕手争いが一番激しいと思っています・・・

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