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2016開幕直前展望号
解説者&OB20人のセ・リーグ順位予想!

 

開幕直前の恒例となっている順位予想大会。ここでは各球団のOB20人に順位を予想してもらい、それをポイント制(ポイントは下記に記載)で計算し、順位を出した。全員が優勝を予想した場合の最高ポイントは100、最低ポイントは0となる。さて、セ・リーグの結果は――。
※球団別の獲得ポイントは1位=5ポイント、2位=4ポイント……とし、全20人の合計を示したもの。敬称略。

1位阪神/88ポイント


 超変革を掲げる金本知憲新監督の下、キャンプからチームには変化が見られたようで、優勝候補に多く名が挙がった。「とにかく選手たちに活気と勢いがあり、金本監督になって間違いなくチームは変わったと感じた。優勝は阪神巨人で争う展開になるのでは」(岩本勉)。「練習の取り組みでも、しっかりと丁寧に行い、活気にもあふれていた。鳥谷敬西岡剛らベテランがカギを握る」(荒木大輔)。「呉昇桓の穴をどう埋めるかだが、藤川球児の加入で先発の枚数がある程度そろう」(大島康徳)。そのほか、外野手の横田慎太郎高山俊の台頭が大きいという意見も多く、新戦力の活躍が順位を大きく左右しそうだ。

2位ヤクルト/68ポイント


 昨季の優勝チームだが、厳しい戦いを強いられるとの見方もある。今年もいかに攻撃陣がチームを上位へ引き上げられるかがカギを握る。「今年のセ・リーグは混戦。その中でもヤクルト山田哲人畠山和洋川端慎吾バレンティンと打者が充実しており、打撃面では最も優れている」(武田一浩)。「昨季、トリプルスリーの山田ら切れ目のない打線が健在。バーネットが退団した救援の穴を埋められればおもしろい」(大島公一)。「原樹理、デイビーズといった新加入の選手次第。大きな戦力になれば連覇もある」(伊原春樹)と課題はバーネットの穴をどう埋めるかのようだ。

3位巨人/66ポイント


 優勝候補にも多く名の挙がる巨人。層の厚さが高い評価に直結している。「桜井俊貴重信慎之介といい新人が入ってきた。マイナス要素がない。打線もギャレットが四番で固まれば去年のようなことにはならないはず」(鹿取義隆)。「戦力的なマイナス要素はないかな」(緒方耕一)。「コリジョンルールにはまる選手である阿部慎之助が何試合に出場できるか、重信の得点数がカギになる」(藪恵壹)。「マイコラスが出遅れていることが痛い。最初からフル回転できれば優勝に予想したが……。あとは阿部が捕手として1年間できるかどうかがカギを握る」(山本昌)とやはり捕手・阿部の存在が順位を左右しそうだ。

4位広島/31ポイント


 票が分散した広島。順位予想の結果を左右したのは前田健太の穴を埋める投手の評価の違いのようだ。「ジョンソンにはエースの働きが期待できるが、野村祐輔福井優也横山弘樹らが前田の穴を埋められるか」(川口和久)。「ルナの加入で昨年と比べて点を取れるチームになった。福井、野村の奮起は優勝への絶対条件」(笘篠賢治)。「前田が抜けた広島は厳しいが、ルナ、エルドレッドが活躍できれば上位に行ける」(山崎武史)と攻撃力は昨年よりもアップした。投手・野手一丸で前田の抜けた穴をカバーすれば上位に行く可能性は高い。

5位DeNA/30ポイント


 広島との差はわずかで、Aクラス入りの可能性も高いとの意見が目立ったDeNA。若手の奮起、ラミレス監督のさい配には注目が集まりそうだ。「若手投手の成長が目立ち、三上朋也の復活が大きい」(中根仁)。「ルーキーの今永昇太熊原健人がどこまで活躍できるか。2人がチームの競争を激化させられれば、Aクラスも十分狙える」(高橋尚成)。一方で「監督の意思を通訳が介する難しさがある。1年間はチーム全体の経験が必要になるのでは」(デーブ大久保)との意見も。監督1年目でどこまでラミレス監督の野球ができるか。

6位中日/17ポイント


 厳しい戦いを強いられそうなのが中日だ。谷繁元信監督をはじめ、ベテラン選手が引退しているだけに世代交代の状況など、未知数な部分が多いが「軸となる選手が不在。どういう野球をするのかを明確にしないと上位は厳しい」(斉藤和巳)。「世代交代がうまくいっていない中日は光が見えない」(里崎智也)と厳しい意見が目立つ。「大野雄大が谷繁監督の引退で今年はどうなるか未知数。やはり、扇の要が決まらないのは大きな問題で、浮上は難しい」(柴原洋)と正捕手不在もチームにとっては最重要課題。また、Aクラス入りには吉見一起の完全復帰と活躍が必要と“プラス条件”を挙げる意見が目立ち、シーズンに入ってからも見逃せないチームになりそうだ。


予想に参加したOBの皆様のコメントと注目選手


デーブ大久保
1位阪神
2位中日
3位ヤクルト
4位広島
5位巨人
5位DeNA

『阪神は金本知憲監督がチーム、選手の士気を上げる言葉を発しており、チームが変わってきている。中日も谷繁元信監督が士気を上げられる監督であるため、上位に予想する。ヤクルトは戦術に長けた監督だから、選手の調子が悪くても戦術でやりくりし、上位に食いつくことができるのではないか。広島は昨年、緒方孝市監督がいろいろな経験をし、昨年のような戦いにはならないと予想する。巨人に関しては負の要因が多過ぎる。高橋由伸監督の士気を上げても厳しい戦いになるのではないか。最下位にDeNAを予想したのはラミレス監督の意思を通訳を介する難しさがあるから。1年間はチーム全体の経験が必要になる』

注目選手 阿部慎之助(巨人)
『球団のこういう状況でチームをどう立て直すか、高橋監督をどうサポートしていくのか。この危機を乗り越えるには慎之助のリーダーシップが必要』

伊原春樹
1位阪神
2位広島
3位ヤクルト
4位巨人
5位DeNA
6位中日

『順位はつけたがセはどこにでもチャンスはある。その数が多いのが阪神だろう。昨年までの右2枚(メッセンジャー藤浪晋太郎)、左2枚(能見篤史岩田稔)に加えて注目選手の藤川球児が力を発揮しそうだ。新人の高山俊にも注目。シュアな打撃はチームの大きな力になる。ヤクルトも原樹理、デイビーズといった新加入の選手次第。大きな戦力になれば連覇もある。DeNA、中日もやはり新外国人、新人がどれだけ働くかにかかっている』

注目選手 藤川球児(阪神)

高橋尚成
1位阪神
2位ヤクルト
3位巨人
4位DeNA
5位広島
6位中日

『セ・リーグは完全に団子状態なので、順位はつけたが最下位予想の中日にも十分にチャンスはある。阪神は、抑えの呉昇桓が抜けたのが大きいが、新助っ人選手で十分に穴を埋められる。ヤクルトは昨年のような戦いができればAクラスは堅いが、ケガ人が1人2人と出ると厳しい戦いになるかもしれない。巨人は、阿部慎之助が捕手として何試合に出場できるかがカギとなる。DeNAは、ルーキーの今永と熊原がどこまで活躍できるか。この2人がチームの競争を激化させられれば、Aクラスも十分狙える。広島は前田健太が抜けた穴が大きく響くのではないか。中日は、吉見の復活がポイントとなりそうだ』

注目選手 今永昇太(DeNA)
『駒沢大学の後輩ということもあるが、ストレートのスピードとキレは一軍でも十分に通用する。キャンプで見た感じだと、変化球も大学時代よりも精度が数段レベルアップしていたように感じた。将来、ベイスターズのエースになれる素材だと思う』

岩本勉
1位阪神
2位巨人
3位ヤクルト
4位中日
5位DeNA
6位広島

『混戦が予想されるセですが、僕は阪神を推したい。キャンプもじっくり見させていただきましたが、とにかく選手たちに活気と勢いがありましたし、金本知憲監督になって間違いなくチームは変わったと感じました。2位は巨人。なんだかんだでこのチームの地力は脅威ですし、優勝は阪神と巨人で争う展開になるのではと予想しています。V2を目指すヤクルトも戦力的には悪くないですが、昨年よりも相手チームからのマークが厳しくなるので苦しい戦いになりそう。最下位は広島。やっぱりエースの前田健太が抜けた穴は大きい。確実に勝ち星を計算でき、チームの柱でもあった選手がいなくなったわけですから。よほどの新戦力の台頭とレギュラー陣の爆発的な活躍がなければ厳しい戦いになるでしょう』

注目選手 金本知憲監督(阪神)

武田一浩
1位ヤクルト
2位阪神
3位DeNA
4位広島
5位巨人
6位中日

『今年のセ・リーグは混戦。すべてのチームに優勝するチャンスがある。その中でもヤクルトは山田哲人、畠山和洋、川端慎吾、バレンティンと打者が充実しており、打撃面では最も優れているので』

注目選手 筒香嘉智(DeNA)
『侍ジャパンのチャイニーズ・タイペイ戦でも結果を残し、昨年からの成長を感じる。3割、40本塁打、120打点でもクリアできそうな期待を持たせてくれる』

里崎智也
1位巨人
2位ヤクルト
3位阪神
4位DeNA
5位広島
6位中日

『巨人は戦力のマイナスが少なく、マルチプレーヤーのクルーズが加入したことでさまざまな陣形を組めるようになった。ヤクルトはバーネットとロマンが退団したのが痛い。阪神はAクラスには入るが、優勝争いには絡まない。DeNAは今永昇太、熊原健人と力のあるルーキーが加入し、強くなればプロ野球が盛り上がるという期待も込めて。広島は前田健太の穴を埋めるのは難しいのでは。世代交代がうまくいっていない中日は光が見えない』

注目選手 筒香嘉智(DeNA)
『インコースもさばけるようになって、これは投げるところがないなというくらいにすごい選手になった。今年はタイトルを狙える』

荒木大輔
1位阪神
2位巨人
3位ヤクルト
4位広島
5位中日
6位DeNA

『阪神、巨人、ヤクルトの3強と見るが、広島、中日も投打がかみ合えば上位進出がある。阪神は金本知憲新監督の下、キャンプから変革が見えた。練習の取り組みでも、しっかりと丁寧に行い、活気にもあふれていた。鳥谷敬、西岡剛らベテランがカギを握るだろう。巨人は阿部慎之助次第。注目選手でもあるが、阿部が80試合以上にマスクをかぶるという条件付きで2位とした。ヤクルトも十分連覇はある。DeNAはそれなりに選手はそろっているが、本当の強さがまだ見えてこない』

山本昌
1位阪神
2位ヤクルト
3位巨人
4位DeNA
5位中日
6位広島

『セ・リーグは超変革を掲げている阪神が優勝候補。マートンや呉昇桓は抜けたけど、横田慎太郎や高山俊がいいし、キャンプで新外国陣のマテオを見たけどいい球を投げていた。西岡剛も元気だし、期待したいね。ヤクルトは昨年の優勝チームですからやると思います。ただ、バーネットが抜けた穴をオンドルセクが補い切れるかどうか、というところで2位にしました。先発のデイビーズや原樹理ら新戦力は良いから、結構やってくれるでしょう。巨人の戦力はもちろん強力ですが、マイコラスが出遅れていることが痛いね。最初からフル回転できれば優勝に予想したんだけど……。あとは阿部慎之助が捕手として1年間できるかどうかがカギを握る。DeNAは監督が変わり非常に元気なチーム。打線は強いし、山口俊井納翔一、ルーキーの今永昇太ら若い投手力が順位を左右しそうだね。中日はキャンプ、オープン戦を通して谷繁元信監督に代わる捕手が台頭しなかった。それが一番大きい。吉見一起がいつ復帰するかも重要。吉見次第でAクラスも見えてくると思う。広島はマエケン(前田健太)が抜けた穴、大瀬良(大地)の出遅れが非常に響くでしょう。ここを補うのはなかなか難しいんじゃないかな』

注目選手 高山俊
『芯でとらえるのがうまい。大学リーグの安打記録を塗り替えたのも伊達じゃないなと。レギュラーで1年間活躍できれば2人とも新人王も狙えるんじゃないかな』

川口和久
1位ヤクルト
2位阪神
3位巨人
4位DeNA
5位広島
6位中日

『打線が充実しており、試合巧者で負けないヤクルトが上位に。阪神は先発がそろっており、安定した戦いができそう。巨人は高橋由伸監督がどこまで思い切って采配できるか。ここにきて故障者が多いのが不安。DeNAは山崎康晃ら救援陣が機能できるか。広島はジョンソンにはエースの働きが期待できるが、野村祐輔、福井優也、横山弘樹らが前田健太の穴を埋められるか。中日は打線、投手力ともに落ちる』

注目選手 長野久義(巨人)
『キャンプで見ていてもすごく調子良かった。話を聞いたら、「川口さん、今年は大丈夫ですから」とはっきり言っていたくらい。昨年苦しんだ分、今シーズンは爆発するんじゃないかなと思っている』

山崎武司
1位巨人
2位阪神
3位ヤクルト
4位中日
5位DeNA
6位広島

『パよりは混戦だが、A、Bクラスに分かれるのでは。巨人は内海哲也やマイコラスの調整が遅れているものの、阿部慎之助など中心選手が活躍できれば。阪神は西岡剛などベテラン、中堅選手が頑張っており、先発もそろっている。ヤクルトは打線はいいが、投手力は巨人、阪神には劣る。打って勝ちまくるのは難しいかもしれない。中日は大野雄大、ネイラー、若松駿太が活躍することがマスト。DeNAは先発に投手力はあるが、大型連敗する不安定さも感じられる。前田健太が抜けた広島は厳しいが、ルナ、エルドレッドが活躍できれば上位に行ける』

セ・リーグ注目選手 筒香嘉智(DeNA)
『かなり安定してきている。今年はタイトルを狙える位置にいる。ホームランは難しいかもしれないが、首位打者、打点王は十分に狙えるのでは。筒香が打ってくれればチームとしても面白くなる』

鹿取義隆
1位巨人
2位阪神
3位ヤクルト
4位広島
5位DeNA
6位中日

『1位は巨人。推すのは戦力が変わっていないのに、桜井俊貴、重信慎之介といい新人が入ってきた。マイナス要素がないよね。打線もギャレットが四番に入って固まれば去年のようなことにはならないはず。去年は打線を固定せず、戦いが安定しなかった。もちろん、それは状態が悪い証なんだけど、それが悪循環になっていましたね。高橋監督もそれを分かっているから、我慢しながらやっていくんじゃないでしょうか。いまは内野のポジションを悩んでいるでしょうが、決まれば固めると思います。きっと安定した力が出せるんじゃないかな。投手はマイコラスが抜けたけど、そこに新人が入ってくるからマイナスはない。ダブりが心配された外国人も打線がギャレット、クルーズ、投手がマシソンとポレダでちょうどいいんじゃないですか。ほかはそう力の差はないと思うけど、中日の6位は仕方がないかな』

注目選手
『選手より高橋由伸監督の采配ですね。どんな野球をするのか、どうチームを変えていくのか。金本知憲監督、ラミちゃんも同様、新監督の采配は楽しみです。あとは今年入った大卒選手。高山俊、桜井俊貴、岡田明丈と、みんな1年目からやってくれる可能性がある。ひとつはアマチュアとプロのレベルの差が少なくなっていることもあります。侍で交流が盛んになったのも大きいんじゃないですかね』

柴原洋
1位阪神
2位ヤクルト
3位巨人
4位DeNA
5位広島
6位中日

『セ・リーグは難しいですよね。全部がだんごのような気がします。阪神はここ3年間、Aクラスに居続ける力がある。打撃陣も良いし、エース・藤浪晋太郎が軸となって1年間ローテーションを守り貯金を作れば、優勝も見えてきます。ヤクルトは打線がリーグトップ。投手もいますので、ケガ人が出ず、昨季のように投打がうまくかみ合えば連覇も。セ・リーグはどこもそうですが、核となる選手が欠けると一気にBクラスも。巨人は良いメンバーが揃っていますが、軸となる選手がしっかり活躍しないと勝てないチームなのかなと感じます。そこで阿部慎之助、長野久義がしっかりと働くと、流れができてくるのかなと。ヘタすると5位、6位もありえます。DeNAはラミレス監督の手腕に注目。昨年は打線も良く、爆発力があった。メンバーもあまり変わってないですから、面白い存在に。山崎康晃という絶対的な抑えもいる。広島は大きく貯金を作る存在が見当たらない。ジョンソンは2年目でどうか。福井優也、野村祐輔と頭数はいますが、彼らが確実に2ケタを勝つ計算も立たない。打線も日本人は小粒なので、ルナ、エルドレッドの2人頼みでしょう。中日はベテラン勢が引退し、打線に軸が見当たらない。平田良介もいますが、ルナの放出が痛い。大野雄大も捕手・谷繁元信さんの引退で今年はどうなるか未知数。正捕手の決まらない中で、荒れた大野をリードし切れるのか。やはり、扇の要が決まらないのは大きな問題で、浮上は難しい』

注目選手 阿部慎之助(巨人)
『期待するのは阿部慎之助。阿部が退路を断って捕手に復帰していますので、今年1年を勝負ととらえていると思います。阿部の活躍なくして巨人の優勝はないだろうなと思います』

松沼博久
1位阪神
2位ヤクルト
3位DeNA
4位巨人
5位広島
6位中日

『セは阪神、ヤクルトの2強だと予想する。1位に挙げた阪神は現役時代、「鉄人」と呼ばれた金本新監督が選手たちからひ弱さを取り払った。精神的にも強くなっただろうし、終盤に失速していた姿はなくなるのではないか。3位以下はあまり差がないように思う。DeNAを3位にしたのはラミレス新監督の明るさと、成長した筒香の存在があるから。巨人は野球賭博問題のマイナス影響が余りにも大きい。チームをどう立て直すか高橋新監督の手腕に注目したい』

注目選手 高橋由伸監督

緒方耕一
1位巨人
2位阪神
3位ヤクルト
4位中日
5位広島
6位DeNA

『昨季からのマイナス面を考えました。ヤクルトは抑えのバーネットがいなくなり、阪神は抑えの呉昇桓、中軸のマートンが退団しました。大きな穴が空くわけですから、このカバーに苦しむのかなと。そう考えると、巨人はここ数年、日本一から遠ざかり、力を出し切ってはいないですが、戦力的なマイナス要素はないのかなと。その意味での優勝予想です。ただヤクルトは打線が良いですし、阪神は先発がしっかりしている。そういう意味でも優勝争いに参戦するのかなと。広島はマエケン(前田健太)が抜け、代わりを期待された大瀬良大地がケガで出遅れて厳しい予想に。DeNAも先発が苦しそう。中日は新外国人のビシエドが良さそう。しかし、セ・リーグは昨季よりもさらに混戦になると思います』

注目選手 山田哲人(ヤクルト)
『連続じゃなくても、複数回トリプルスリーを達成した選手はいない。まだ若いし、本人も意欲がある。まだ誰も成し遂げていないことを目指してほしい』

斉藤和巳
1位阪神
2位DeNA
3位ヤクルト
4位巨人
5位中日
6位広島

『優勝予想は阪神。能見篤史、藤浪晋太郎を軸とした先発陣に藤川球児が加わったのが大きい。DeNAは戸柱恭孝が正捕手に成長すれば面白い存在になる。ヤクルトは抑えのバーネットの穴をいかに埋めるかがカギ。巨人は先発不足が否めず。昨年、救援陣の負け数が多いのも不安材料。中日は軸となる選手が不在。どういう野球をするのかを明確にしないと上位は厳しい。広島は前田健太の穴を埋める活躍が期待されていた大瀬良大地がケガと、エース不在が響く1年になりそう』

セ注目選手 藤川球児(阪神)、戸柱恭孝(DeNA)
『ともに上位進出のカギになる選手。藤川が安定して勝ちを重ねれば当然、チームの貯金も増えてくる。優勝も経験している投手なので、一軍にいるだけでも大きい。多くの引き出しを持っているので、存在がチーム全体に好影響を与えるでしょう。戸柱は体も大きく、打撃でもパンチ力もある。“打てる捕手”としての期待大。リード面でシーズンを通してどれだけ成長できるかが、そのままチームの成績に反映されると思います』

大島公一
1位巨人
2位ヤクルト
3位阪神
4位広島
5位中日
6位DeNA

『巨人は昨年の悔しさ、そして今、グラウンドに集中し、結果を求められている状況であり、こういう時こそ、チーム一丸で力を発揮するのでは……。ヤクルトは昨季、トリプルスリーの山田哲人ら切れ目のない打線が健在。バーネットが退団した救援の穴を埋められれば面白いです。広島は外国人次第、中日は投打とも軸となる選手が不在で厳しそうな気がします。高橋由伸、金本知憲、ラミレスと40代の新監督が就任しフレッシュな野球を見せてもらいたいです』

大島康徳
1位阪神
2位巨人
3位ヤクルト
4位DeNA
5位広島
6位中日

『セ・リーグの予想は悩みました。まぁ、どこのチームもピッチャー次第なのですが。阪神は呉昇桓の抜けた穴をマテオが埋められるか、ヤクルトはバーネットの穴をオンドルセクがカバーできるか。そんなこと言い出したらキリがない。バランスからいくと、先発の整った阪神。藤川球児の加入で枚数がある程度そろう。ヤクルトはあらためてバーネットの穴が不安材料。去年の優勝は、ピッチャーの頑張り。打線はもちろん常にいいわけですから、去年並みかそれ以上にピッチャーが頑張れるか。広島は黒田博樹、ジョンソンの2枚看板だけではAクラスは難しい。大瀬良大地の出遅れが痛く、福井優也、野村祐輔は計算が立てづらい。中日はエースの大野雄大以外の若松駿太、ネイラーらがカギ。また浅尾拓也岩瀬仁紀が欠けて以降、後ろが不安定。打線も小粒で、Bクラス評価は致し方ない。戦力的にDeNAは先発ピッチャーさえ整えば面白い。機動力も使える。今季はコリジョンルールで終盤の得点が勝敗を大きく左右する。そう考えると、山口俊、マシソン、戸根千明と後ろの豊富な巨人を上位に』

注目選手 高山俊(阪神)、重信慎之介(巨人)、桜井俊貴(巨人)
『ベテラン勢が引退し、ルーキーにたくさん出番があるシーズン。チームの浮沈を左右するほど若い力が必要となっており、その若い力に注目したい』

中根仁
1位阪神
2位ヤクルト
3位横浜
4位巨人
5位広島
6位中日

『阪神は投手が良さそう。先発の枚数がそろっているので優勝候補に。ヤクルトは昨季もリーグトップだったが、さらにバレンティンが加わりより強力になる。DeNAは若手投手の成長が目立ち、リリーフの三上朋也が復活すればより層が厚くなる。巨人は中心選手の年齢が上がってきているのに、若手がなかなか出てこない。若手の活躍が順位を左右するだろう。広島で貯金が作れる投手はジョンソンだけでは?これではAクラスも厳しい。中日は誰が活躍するのかが読めない。外国人頼みになってしまう』

注目選手 筒香智香(DeNA)
『三冠王に期待。それができたら3位になる。また偉業達成は五番に入る打者次第。五番が打てば三冠王に。打たなければチームは沈む』

藪恵壹
1位巨人
2位広島
3位阪神
4位中日
5位DeNA
6位ヤクルト

『巨人は阿部慎之助が捕手としてどれくらいの試合に出れるかが順位を左右する。広島はマエケン(前田健太)の穴をどうやって埋めるか。そこをカバーできれば優勝争いも可能。阪神はマートンの抜けた穴は新人の高山俊で十分埋まるだけに、打順の組み方で得点力が変わる。鳥谷敬は3番5番7番を打つのが適正だと思う。ただそうすると足のある選手が少ないだけにリードオフは誰が務めるかが問題。カギは捕手と外国人6選手使い方。岡崎が100試合以上マスクを被れば優勝の可能性あり。中日は世代交代が進んでいるだけに昨年よりはいい戦いができるのではないか。DeNAは投手陣の軸が誰なのかがはっきりとしない。昨季優勝のヤクルトだが山田哲人、川端慎吾が昨年並みの成績を残せるかは疑問。ヤクルト連覇の可能性は17%』

注目選手 阿部慎之助(巨人)
『100試合打率.310以上、90打点、20本塁打を打てば優勝する』

笘篠賢治
1位広島
2位阪神
3位ヤクルト
4位巨人
5位中日
6位DeNA

『昨季同様、飛び抜けているチームがなく、接戦となるでしょう。1位に広島を挙げたのは、ルナの加入で昨年と比べて点を取れるチームになったから。打線がつながり、得点能力が上がりました。また、抑えの中崎翔太、中継ぎの中田廉ジャクソンの状態が良く、リリーフ陣の計算が立ちます。先発では黒田博樹、ジョンソンは計算済みで、福井優也、野村祐輔の奮起は優勝への絶対条件。大瀬良大地が戻ってくるまで、どれだけ踏ん張れるかがカギだと思います。大瀬良が戻れば、岡田明丈をリリーフに回せて、投手の層も厚みが増すでしょう』

注目選手 ルナ(広島)
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