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2016春・ドラフト特集

立正大・黒木優太 指名漏れの悔しさ胸に刻む153キロ右腕

 


取材・文=大平明、写真=高塩隆

 立正大の153キロ右腕・黒木優太が投手として一段と進化した姿を見せている。昨年を振り返ると、東都二部リーグで、春は64回1/3を投げて防御率1.40の好成績を残したが、秋季は一転して不調。大学に入って初めて防御率が3点台に落ち込んだ。

「昨年までは、その日の調子に頼ったピッチングしかできませんでした。それで『このままではダメだ』と思って、この冬は毎日、違う投げ方をしていたくらい、いろんなことを試してフォームを変えました」

 以前は、左足を上げるとそのまま前に踏み出して投げていたが、左足を少し内側に入れてタメを作ってから投げるようにしている。

「今年2月からこの形で投げ、リーグ戦開幕までの約1カ月で仕上げました。今は調子が良くないときでも150キロの球速が出るくらい、それなりのボールがいくようになっています」。

 今春のリーグ戦初登板となった駒大戦は4安打1失点(自責点0)。14三振を奪う快投で完投勝利を挙げたが、むしろ成長を感じさせたのは2戦目の登板となった東農大戦だろう。この試合では「ブルペンからボディバランスが悪かった」と本人が話すとおり制球が定まらず、与えた四死球は6つ。だが、これまでなら崩れそうなところを踏ん張り、終わってみれば8回を投げて2安打1失点(自責点0)。球速も151キロを記録した・・・

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