守護神の山崎康晃とともに、セットアッパーとしてDeNAの終盤を担い変幻自在のフォームから繰り出す“真っスラ”で凡打の山を築く。ピンチになっても表情を変えることなく、打者を見下ろす190センチの長身右腕がプロで初めて経験したリリーフの難しさ、やりがいを語った。 取材・構成=滝川和臣、写真=井田新輔、BBM 初めての大きなケガ、右ヒジ痛からの復帰
2014年、ドラフト4位で入団すると中継ぎで結果を残し、「野球人生で初めて」というクローザーを任された。1年目は新人投手によるシーズン最多セーブの球団記録を更新する21セーブをマーク(15年に山崎康晃が37セーブで記録更新)。しかし、2年目はキャンプでヒジ痛を抱え、戦列復帰は後半戦まで待たねばならなかった。復帰後は主に8回のセットアッパーを担っている。 ――今季はここまで防御率は3.21、9ホールド(5月5日現在)です。
三上 今のところは順調に投げることができていると思います。
――うまくいっている理由を自己分析すると?
三上 いろいろあるとは思いますが、3年目というのが大きいですね。入団1年目のクローザーに始まり、リリーフというポジションで経験を積んできました。シーズンの流れもつかんでいます。それが今のピッチングに生かせているのだと思います。
――昨年の前半戦は右ヒジのケガでファームにいました。
三上 そうですね。下でリハビリをしていました。僕の感覚ではそれほど長引かないだろうという気持ちでしたが、思いのほかヒジの状態がよくならなくて、心の中はモヤモヤしていました。去年の今ごろはチーム状態もよかったですし、早く一軍で投げたいと強く思っていました。
――具体的にはどんな症状だったのでしょうか。
三上 右ヒジ痛です。じん帯など大事につながる部位ではありませんでしたが、ヒジ関節の機能を痛めてしまったんです。ヒジのかみ合わせ――アライメントが取れていない状態で動きも悪く、腕が強く振れない状態でした。痛みもありました。
――どう処置をしたのでしょうか。
三上 ヒジ周りの筋肉を鍛え、そして・・・
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