昨季、リーグワーストだったチーム防御率がリーグトップにつけるDeNA。投手陣の立て直しに貢献しているのが戸柱恭孝の存在だ。かつて横浜の左腕エースとして1998年の優勝を知る野村弘樹氏に、新人捕手の優れている点、課題を聞いた。 取材・構成=滝川和臣、写真=小山真司、BBM のむら・ひろき●1969年6月30日生まれ。広島県出身。PL学園高で甲子園春夏連覇を達成し、1988年ドラフト3位で大洋[現DeNA]に入団。以後、大洋・横浜で左腕エースとして活躍、1998年には日本一への原動力となった。現役引退後は同チームでコーチを務めた後、現在は野球解説者を務める傍ら、桜美林大の特別コーチとしても指導にあたる
捕手の仕事で大切なコミュニケーション力
防御率リーグトップの要因には、戸柱恭孝の貢献があると思います。投手の目線からすれば、ルーキー捕手はとにかく心配なんです。「コイツで大丈夫かな……」という不安がつきものです。しかし、大学、社会人での経験があるからなのか、戸柱はどっしりとした印象。打者に対してのリードもそうだけれど、投手を引っ張りながらリードができる。年下、年上と関係なくコミュニケーションを取れる積極的な性格を持ち合わせていて、先輩投手でもしっかりと話をしているようです。少しオッサンくさいくらいの雰囲気のほうがちょうどいいんです(笑)。
光山英和バッテリーコーチは・・・
この続きはプレミアムサービス
登録でご覧になれます。
まずは体験!登録後7日間無料
登録すると、2万本以上のすべての特集・インタビュー・コラムが読み放題となります。
登録済みの方はこちらからログイン