二段モーションの事実上の解禁、申告敬遠制など、今季は、さまざまな新制度導入、規則改正が行われたが、その中でも最重要なのはリクエスト制であろう。監督の要求でジャッジのみではなく、試合の流れすら変わってしまう例が続出。ここでは球団別にリクエストに関する現状をまとめてみたい(4月12日現在)。 1試合で9回の間に2回、延長で1回。判定が覆った場合、回数は減らない。これまでの「審判のジャッジは絶対」から、たぶんにゲーム的要素が加わった。
球場に映像も流れるため公平さはかなり高まった。ただ、いままである意味、一塁のセーフ、アウトなどはタイミング重視で“流していた部分”もあったが、映像によって覆るケースも多く、基本プレーを丁寧に行うことがより重要になったとも言える。
監督によってリクエストに積極的かどうかの温度差は多少あり、また明らかに審判のジャッジどおりとベンチが判断しても、試合の重要なポイントであえて、あるいは選手が不服そうな顔をしているからとリクエストしているらしきケースもある。
野球の試合は「生き物」とも言われるが、リクエスト制度の有効活用が新たなるベンチワークの一つになったことは間違いない。
ソフトバンク・上林の執念実り記録阻止
導入に際し「一つのプレーで大きく流れが変わることもある」と歓迎していた
工藤公康監督。開幕後初めての行使もイヤな流れを断ち切るものだった。4月4日の
西武戦、6回一死まで相手先発の
カスティーヨに完全に抑えられていたところで、
上林誠知の打球は一、二塁間へのゴロ。頭からベースに突っ込んだが、判定は・・・
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