西武が開幕から好調を維持している要因の一つが森友哉の存在だろう。今年はチーム内で最も多くマスクをかぶり、また、自慢の強打で打線の核にもなっている。待望の「打てる捕手」。その果てなき可能性は日本球界の未来も明るく照らす。 取材・文=上岡真里江 写真=高塩隆 ※記録は8月26日現在 『信頼』はすごく大事な部分
──あらためてですが、本格的に捕手を始めたのはいつからなのでしょうか。
森 もう、野球を始めたときからずっとやっていますね。小学生のときなので、特に自分で選ぶとかではなくて、なんか、勝手に捕手をやることになっていました。小さいころは配球とか難しいことはないので、やめたいと思ったことは一度もなかったです。それに、今は全然強くはないですが、あの当時は、肩も人よりちょっと強いほうやったと思うので、そういう意味でも捕手をやっていたのかなと思います。
──よく捕手の方が「信頼されることが一番大事」とおっしゃっているのを見聞きします。森選手の中でも、大事になさっている部分ですか。
森 それは、すごい大事なことだと思いますね。やっぱり、試合の中とかでも、サインだけで意思の疎通ができないとダメなので、自分の思っている意図と投手の思っている意図が合致するという意味でも、『信頼』というのは、すごい大切な部分になってくると思います。
──『信頼』と一言で言っても、築くことは非常に難しいかと思います。その中で、少しでも信頼を得るために、意識的にやっていたり、努めていたりすることはありますか。
森 試合終わりなどは、投手のところに積極的に話しに行くようにはしています。そこで自分の思ったことであったり、その投手の考えだったりというのをしっかりと話して、コミュニケーションを深めていくということは特に心がけています。
──昨秋、オーストラリアのウインター・リーグに参加し、「言葉も違う、環境も違う中で、外国人投手と積極的にコミュニケーションが取れるようになった」とおっしゃっていました。その成果が、しっかりと生かされているということでしょうか。
森 そうですね。今は、割となんでも話せるようになりましたね。それに・・・
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