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2018トライアウト 一球一打に懸けた男たち

元ヤクルト・比屋根渉外野手 家族を最優先で考える

 


足を見せることはできた


 盗塁も決めた。二塁走者として本塁までの走塁は躍動感にあふれていた。足は一軍でも通用するのではないか。2012年のヤクルト入団から3年連続2ケタ盗塁。通算50盗塁の比屋根渉。だが、今季はまさかの4試合のみに終わった。メジャーから青木宣親が復帰。バレンティン坂口智隆雄平など外野陣の一角に入り込むことはできなかった。

「これが僕の今の実力だと思います。力が出せなかったです。ずっと室内で練習をしてきて、今日は球場でプレーができたので、それは良かったんですが……」

 打球がグラウンド内に飛んだのは1度のみ。センターフライだけで、残りの3打席は3三振という結果に終わった。15年にヤクルトがリーグ優勝を果たした。そのときの一番打者として安打を量産した姿は、そこにはなかった。

 だが・・・

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