昨年からようやく契約交渉時に実現された「金額の事前通知」。それでもまだまだ選手のお金にまつわることについては多くの問題を抱える。昨年のマネー特集に続いて、プロ野球選手会によるインサイドリポートをお届けする。 文=プロ野球選手会 一軍選手の最低年俸が1500万円になったのは正田耕三[手前から2番目]第4代選手会会長時代からだった。その後も多くの問題提起と改善に向けて選手会は取り組んでいる
プロ野球選手会はこれまでも球団と選手がフェアな関係を保つための課題に向き合ってきました。昨年のマネー特集では「契約更改での金額の事前通知」がようやく実現したことに触れました。それまでは交渉の場で初めて球団側から金額を提示され、考える時間もなく、また保留のイメージの悪さに躊躇してしまうという選手にはアンフェアな状況でした。前進はしましたが、実現に長い時間がかかったことを見ても選手と球団はまだまだ対等ではないと感じさせられます。
お金で言えば支配下選手最低年俸が440万円、一軍最低年俸が1500万円となったのも第4代の正田耕三(
広島)会長時代の実績(現在は税抜で420万と1430万円)。年俸1500万円以下の選手は差額が150日の一軍登録で1500万円になるように日割り計算で賃金が払われるよう手配しています。
また元の年俸1億円以下の選手は・・・
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