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2019球場物語 12球団本拠地ガイド

楽天生命パーク宮城 進化を続ける魅惑の夢空間

 


 2018年にその名称が「楽天生命パーク宮城」に改められた。楽天がプロ野球に参入した05年以来、本拠地として進化を続けてきたこのスタジアムだが、実はその歴史が長い。

 前身は県営宮城球場。竣工前の1950年5月5日、パ・リーグ公式戦の毎日対南海、毎日対大映の変則ダブルヘッダーが組まれた。前売り券が飛ぶように売れ、試合前夜から観客が殺到し、試合当日の球場は大混乱する。将棋倒しやフェンス倒壊で3名の死者が出たほどだった。

 その後はアマチュア野球の聖地として地元の人々に親しまれる。年に1、2回開催されるプロ野球の試合には多くの観客が訪れ、東北人の野球熱の高さを示している。

 ようやくナイター設備が整えられ、73年から77年までの5年間は、この宮城球場が、ロッテオリオンズの実質的な本拠地となった。当時のパ・リーグ新記録となる年間94万6500人を動員するなど、2年連続リーグ1位(73、74年)の観客動員数を記録。ロッテはその間、首都圏では後楽園、神宮、川崎を転々としながら主催試合を開催。そして78年から川崎球場を本拠地とした。

 92年には地方球場として初となるオールスター第3戦を開催。しかし老朽化が進み、プロ野球開催も減少していく。そんな中、大きな転機となったのが2004年。球界再編という大きなうねりの中、楽天の新規参入が決定する。東北の地にプロ野球の新球団、東北楽天ゴールデンイーグルスが新たに誕生したのだ。その後も球場はリニューアルを続け、球団創設9年目となる13年には初の日本一をこの場所で実現させた。

 以降も発展は止まらない。16年シーズン前に“30億円大改修”を・・・

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