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2020ユニフォーム大特集 グラウンドに咲く花

DeNA・「より青く、より強く。」4年ぶりビジター一新/12球団歴代ユニフォーム事情

 

下関で産声を上げた球団は、関西、川崎を経て横浜へと本拠地を変えてきた。70年におよぶ球団の歴史の中で、数々のユニフォームが名場面を彩ってきた。

2020最新ユニフォーム紹介


サプライヤー:DESCENTE(1960年代〜)

2020 HOME

2015年にDeNAとしては2着目のホームユニとして登場して以来、6シーズン目を迎える。鮮やかなブルーのストライプは横浜の海と空をイメージさせる。新キャプテン、佐野恵太の胸には「C」マークが着く/佐野恵太


 2012年にDeNAとして新たなスタートを切ったベイスターズ。大洋ホエールズ時代から続くデサント製のユニフォームからは、これまで球団が築き上げてきた伝統を継承しながら、横浜という街と一体となり、新たな歴史をつくりあげていこうとする姿勢が反映されている。

 現在のホームは15年より使われているが、デザイン自体は、球団創設時につくられた先代モデルをベースにカラーチェンジのみにとどめたユニフォームだ。安易なデザイン変更よりも同じユニフォームを継続的に使うことで認知拡大を狙ったのだろう。紺から鮮やかなブルーへのカラー変更は「海と港の街」を意識したものである。今年で6シーズン目を迎えるストライプのホームユニフォームは、DeNAの象徴となりつつある。

 ビジターは、さらに地域性が表現される。胸マークには「YOKOHAMA」が並び、帽子のマークも「B」ではなく、横浜の「Y」が付く。上ストライプのデザインは今季から新しくなった。

 恒例の「STAR☆NIGHT」などイベント・企画ユニフォームの発表は、シーズン開幕後となりそうだ。

編集部厳選28着!!歴代ユニフォームセレクション ホエールズからベイスターズへ貫かれたスピリッツ


1950-1951

創設1年目のユニフォームの白タイプ。前年1949年に来日したサンフランシスコ・シールズのユニフォームが踏襲された/高野裕良


洒落たデザイン多し

 1950年に大洋ホエールズとしてスタートした初代ユニフォームは左胸にWHALESと小さく入ったデザイン。前年秋に来日し、センセーションを巻き起こしたアメリカのマイナー・リーグであるパシフィックコースト・リーグ所属のサンフランシスコ・シールズのスタイルを踏襲していた。3Aレベルのシールズは日本球界のレベルをはるかに凌駕(りょうが)しており、ユニフォームも格好よく見えたようだ。大洋は2年間、このユニフォームを使用する。

 53年に大洋ホエールズと松竹ロビンスが合併。大洋松竹ロビンスが誕生。合併2年目の54年にはユニフォームや帽子のマークは、大洋のT、松竹のS、ロビンスのRを組み合わせたロゴとなり、球団名は省略した洋松ロビンスとなった。

 55年に松竹映画が手を引いたため、経営が大洋漁業に一本化。球団名は大洋ホエールズが復活する。本拠地は下関から神奈川へ移転となった。新ユニフォームには92年まで使用されることになるWhalesロゴの原型が・・・

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