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球場インタビュー

綱島理友(プロ野球意匠研究家)「事件を目の当たりにしている感覚がテレビじゃ伝わらない、球場観戦の魅力」

 

ユニフォームをはじめ野球のサブカル第一人者である綱島理友氏は、若きころから野球場に通ってきた。いまも記憶に刻まれている「昭和の球場」の匂い。
取材・構成=滝川和臣、写真=BBM

川崎球場の外野でキャッチボールする若者。椅子は朽ち果てていた/本人提供


川崎、横浜の思い出


 僕はもの心ついたころから根っからの大洋ホエールズファン。だから川崎球場、横浜スタジアムにはよく通っていた。川崎球場は小学3年生ごろに父親に連れていってもらった中日戦が初めての経験だった。1963年あたりのナイターだったんだけれど、照明がきれいで、球場自体もライトアップされていて外壁が夜空に浮かび上がっている感じが印象的でね。ドラゴンズの帽子がすごく明るいブルーで、それも記憶に残っている。

 80年代後半に“川崎劇場”と呼ばれるロッテ時代に比べれば、60年代の川崎球場はスタンドも手入れされていて、それほど汚いとは思わなかった。巨人戦はいつもスタンドが満員で、僕が観た中日戦もけっこうお客が入っていた。ただね、ガラは悪かった(笑)。野次を聞いていると、「大人がこんな言葉遣いするんだ……」と驚いた。ダメな大人を初めて見たのが川崎球場だったな(苦笑)。ロッテ時代の後半はスタンドの・・・

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