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「横浜一心」10年目の横浜DeNAベイスターズ

DeNA初代キャプテン・石川雄洋からのエール「中畑監督に喜んでもらえる成績を出したかった」

 

ケガを恐れない全身全霊のプレーでファンを魅了し、走り出したばかりの横浜DeNAベイスターズを試行錯誤しながらまとめ上げ、勝利を目指した。昨季限りで現役を引退した石川雄洋がチームメート、ファンへのメッセージを送る。
取材・構成=平尾類(インプレッション) 写真=BBM


衝突もした中畑監督


 昨季限りで現役を引退した石川雄洋はDeNAの初代キャプテンを務めた。ベイスターズ一筋16年間の野球人生で、キャプテンを務めた2012〜14年の3年間は特別な思いがあるという。

「キャプテンをやらせてもらっているときは正直、楽しいと思う余裕はなかったですね。自分の成績どうこうより、とにかく勝ちたかった。僕はキャプテンに向いている性格ではないと今でも思います。でも、渡辺直人さん、森本稀哲さん、中村紀洋さん、金城龍彦さん、新沼慎二さんなど先輩たちが『絶対にやったほうがいい』って言ってくれて……。(中村)ノリさんからは『キャプテンになるんだから今のうち金髪にしとけ』と声を掛けてもらったので心が軽くなりました。先輩方は僕がしっかりすればチームが強くなるという思いもあったんだと思います。僕も変わらなければいけないと感じました。中畑清監督とチームが勝つために、言い合いになったこともあります。でも本気でぶつかって監督は許してくれた。できれば、自分がキャプテンのときに監督に喜んでもらうような成績を出したかったですが……。でも本当に貴重な時間でしたね」

 12年から6位、5位、5位、6位と中畑監督が指揮をふるった4年間はCS進出に届かなかった。だが・・・

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